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マカーム・ヒュセイニの名前の意味

トルコ古典音楽のマカム・ヒュセイニMakam Hüseynî

飯野りさ「アレッポの伝統に基づく東アラブの古典的マカーム現象入門」(アラブの音文化 グローバルコミュニケーションへのいざない、スタイルノート、2010年、所収)
に説明のあるマカーム・フサイニーとトルコ古典音楽のマカム・ヒュセイニMakam Hüseynîは実態が大体同じ。

フサイニー

アラビア語の綴りでは以下のようになる?
Wikipedia"Arabian maqam"より
http://en.wikipedia.org/wiki/Arabian_maqam
حسيني

上のつづりは間違い?
Wikipedia"al-Husayni"
http://en.wikipedia.org/wiki/Husayniでは

الحسيني

か?
→良く見たら最初が違うだけ?下側のつづりはal الが語頭に付いているだけ?

Wikipedia"al-Husayni"の記事には
Husayni (also spelled Husseini) is the name of a prominent Palestinian clan formerly based in Jerusalem.
フサイニーHusayni(またHusseiniともつづる)はイェルサレムに基づくパレスチナの氏族の名前とのこと。
また
The Husaynis claim descent from Husayn ibn Ali (the son of Ali).
フサイン・イブン・アリー(アリーの息子)の系譜
ともある。
ここで言うアリーは第4代カリフのアリーかな?

Wikipedia"Hussaini"
http://en.wikipedia.org/wiki/Hussainiという記事もあった。

Hussaini (surname)
http://en.wikipedia.org/wiki/Hussaini_(surname)では
Hussaini (Arabic: حسیني ‎) is an Arabic surname. It is a nisba derivation of the given name Hussain.
フサイニはアラブの姓である。それは名前フサインのニスバの派生である?
とのこと

これはフサインのニスバ形容詞?

ニスバ(関連形容詞)とは

アラビア語の法則
名詞+形容詞
http://homepage2.nifty.com/arabiya/bunpo/s04.htm
によれば
関係形容詞

名詞の語尾に ـِيٌّ (īyun)をつけてつくられる形容詞を、関係形容詞(ニスバ形容詞)といいます。名詞として用いられることもあります。

اَلْيَابَانُal-yābānu(日本)→يَابَانِيٌّyābānīyun(日本の、日本人)

يَابَانِيٌّ (yābānīyun) は英語のJapanese に相当し、形容詞では「日本の、日本製の、日本人の、日本語の、日本的な」等、名詞では「日本人」を意味します。

アラビア語独習コンテンツ 第5課 母にはたくさんの友達がいます
http://el.osaka-gaidai.ac.jp/flc/ara/lesson05f.htmlによれば

ニスバ(関連形容詞)とは
ニスバとは、名詞の語尾に ـِيٌّ (īyun)をつけることで作られる、名詞に関連する意味「~(名詞)の」をもった形容詞です。
国名(地域名)のニスバは、「~の」の形容詞の他に、「~人」という名詞としても使われます。

ニスバの作り方
1.基本:名詞の語尾にそのまま-iyyun(女性形は-iyyatun)をつける


科学史の散歩道
アラビア語の人名
http://www2.ncc.u-tokai.ac.jp/suzuki/ArabName/ArabPersonalName.htm
によれば

ニスバは出身などを表す名
アラビア語でنسبة nisba

ي~-īという形容詞語尾が付くのが特徴。

とのこと

げたにれの “日日是言語学”
『アラビアのロレンス』 ── なぜ、彼は “オレンス” と呼ばれたか? ―― 後編
2009-01-20 11:14:00
http://ameblo.jp/nirenoya/entry-10194754920.html
によれば

[1] Ṣaddām [2] Ḥusayn [3] ʻAbdu-l-Majīd [4] al-Tikrītī
   [1] サッダーム [2] フサイン [3] アブドゥルマジード [4] アッ=ティクリーティー
〓サッダーム・フセインの場合、[1] が当人の名前です。
〓[4] は “ニスバ” です。出身地 「ティクリート」 تكريت Tikrīt の語尾に形容詞をつくる接尾辞 -ī (文語 -īyun) -ي をつけ、 Tikrītī(yun) [ ティクリー ' ティー ] 「ティクリートの」 という形容詞をつくり、これに定冠詞 al- をつけて名詞化しています。「ティクリート人、ティクリート出身者」 という意味です。

とのこと。

アラビア語の学習サイトでは名詞の語尾に~イーユンを付けるとあったが、ここではそれは文語との説明。

フサインは男性の名前。

フサインはハサンの指小形、原義は 「小さなハサン」

指小形は
dagboek van een Tulp  
Palmけ(オランダ語の指小形)
http://tulipyokohama.blog64.fc2.com/blog-entry-404.html
によれば

~名詞につけて『小さい』『かわいらしい』『楽しいこと』等のニュアンスを加えるもの~
とのこと

ハサンは「とても凛々しい顔立ちの、とても美しい、とてもよい」の意の男性の名前

元はハスナという動詞で 「凛々しい顔立ちの、美しい、よい」の意。


科学史の散歩道
アラビア語の人名
http://www2.ncc.u-tokai.ac.jp/suzuki/ArabName/ArabPersonalName.htm
では
ハサンは「美しい、立派な」の意とのこと

参考
げたにれの “日日是言語学”
「イブン・バットゥータ」 と 「ドナルドダック」。
2009-07-14 15:50:00
http://ameblo.jp/nirenoya/entry-10298960057.html

テーマ : 民族音楽
ジャンル : 音楽

音程比とセント値

中世イスラーム(というかアラブorペルシアorトルコ)の哲学者・音楽理論家(キンディー[アラビア語: أبو يوسف يعقوب ابن إسحاق الكندي , Abū-Yūsuf Yaʿqūb ibn Isḥāq al-Kindī, 801-873?]とかファーラービー[アラビア語:أبو نصر محمد الفارابي , Abū Nasr Muhammad ibn al-Farakh al-Fārābi, 870-950]とかイブン・スィーナー[アラビア語:ابن سینا , Abū Alī al-Husain ibn Abdullāh ibn Sīnā , 980-1037]とかサフィー・アッディーン・ウルマウィー[Safi ad-Din Abd al-Mu'min bin Yusuf bin Fakhir al-Urmawi al-Baghdadi , 1216?-1294]とか)の音楽論に出てくるテトラコルド(テトラコード , tetrachord)(というかジンス جنس jins [複数形:アジュナース اجناس ajnās])の分割の話を読んでいて、音程比だけ出されても、具体的な音程を思い浮かべられなかったので計算してみた。

音程比セント値(単位:セント)
2:1 1200
3:2 702.0
4:3 498.0
5:4 386.3
6:5 315.6
7:6 266.9
8:7 231.2
9:8 203.9
10:9 182.4
11:10 165.0
12:11 150.6


改定履歴
2011/05/28
ジンスとアジュナースのアラビア文字表記追加

テーマ : 民族音楽
ジャンル : 音楽

マカム・キュチェクMakam Küçekについて

ユダヤ系Yahudiの音楽家、タンブーリー・ハハム・ムシェ・ファロ(ムシ)Tanbûrî Haham Muşe Faro (Musi)(?-1776)作曲のキュチェク・ペシュレウィKüçek Peşreviを聞いた。(ウスールUsûl:ムハンメスMuhammes、32/4拍子)

キュチェクKüçekは珍しいマカム(マカーム)makamなので調べてみた。

ムシMusiの曲の他にミュミン・デデMümin Dede作曲のKüçek Peşrevがあるようだ。
こちらのウスールUsûlはベレフシャンBerefşan(32/4拍子)。
4hane有り。
繰返し部分はteslimでは無くミュラジメMülazimeとなっているので古い曲?

キュチェクKüçekはクーチェクKûçekやクチェクKuçekとの表記も見かけた。
どれが正しいのだろう?

Turkish Music Portalの
Music Therapy in Islamic Culture(イスラム文化における音楽セラピー)
Pınar SOMAKCI(名前表記にPinar SomakciやPınar Pomakçıも有り、顔写真を見ると女性)
http://www.turkishmusicportal.org/article.php?id=12
によると
ファーラービーFarabi(أبو نصر محمد الفارابي,Abū Nasr Muhammad ibn al-Farakh al-Fārābi,ラテン名:Alpharabius,870年-950年)の音楽大全Musiki-ul-kebir(Kitab al-Musiqa al-Kabir,アラビア語: كتاب الموسيقى الكبير‎, 英語:Great Book of Music)に
Kuçek makam: brings a person sadness and anguish.
クチェク・マカム:人に悲しみと苦悩をもたらす

とあるそうだ。

同じくTurkish Music Portalの
Types of Turkish Music / Turkish Classical Music / Theory / Makams
http://www.turkishmusicportal.org/page.php?id=39
のページには
Transposed and Compound Makams(Şed ve Birleşik Makamlar,移調マカムと複合マカム)
の欄にKûçekの記載がある

関連記事
トルコ古典音楽におけるユダヤ系作曲家
http://minzokuongaku822.blog122.fc2.com/blog-entry-75.html

テーマ : 民族音楽
ジャンル : 音楽

マカム・ムハイイェル Makam Muhayyerの「ムハイイェル」の意味

トルコ古典音楽のマカム(マカーム)・ムハイイェル Makam Muhayyerの「ムハイイェル」の意味はもしかしてアラビア語の「ムハイヤル」に由来する?
→アラビア語のムハイヤルは「特選品」の意とのこと。
→英語のモヘア mohair(アンゴラ山羊の毛、またはそれに似たアンゴラ兎の毛の事。あるいはそれらの毛で織った織物。後に意味が広がって毛の太さ、柔らかさ、光沢が類似した毛、その毛で織った織物もモヘアと言うようになった)はアラビア語のムハイヤルに由来するとのこと。

アジャムについて

トルコ古典音楽のマカム(トルコ語:makam)には

アジェム(トルコ語:Acem)
アジェム・アシラン、アジェム・アシーラーン(トルコ語:Acem Aşîrân)
アジェム・キュルディ、アジェム・キュルディー(トルコ語:Acem-Kürdî)
アジェム・ブセリク、アジェム・ブーセリク(トルコ語:Acem-Bûselik)
アジェムリ・イェガフ、アジェムリ・イェガーフ(トルコ語:Acemli Yegâh)

というものがある。
アジェムの語はアラビア語のアジャム(アラビア語でのつづりは:عجم?,そのラテン文字転記:Ajam)に由来する。アジャムはペルシア人の意味。西暦6~7世紀、アラビア半島に住んでいたアラブ人達の認識では、人間はアラブとアジャムに分かれた。アラブはアラビア語を話す人、アジャムはアラビア語を話せない人を指した。後にアジャムはペルシア人などを指すようになった。

アラビア語のアジャムの話の参考
→小杉泰「興亡の世界史06 イスラーム帝国のジハード」、講談社、2006年、第二章 信徒の共同体 > ムハンマドという人 > ダードを発声する者

makamのつづり参考
http://www.neyzen.com/

アラビア語のアジャムのつづり参考
Wikipedia"Arabian maqam"
http://en.wikipedia.org/wiki/Arabian_maqam
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