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イスラム音楽

イスラム音楽について考えてみるメモ。

・イスラムよりイスラームが良い
→イスラーム音楽

イスラーム音楽の意味が良く分らない。
→イスラームの語は、全知全能のただ一つの神(アラビア語でアッラー)に絶対的に帰依する事、唯一神に完全・完璧に服従すること、またその状態を意味する、とのことなので帰依音楽、服従音楽?→意味が良く分らない
→「全知全能のただ一つの神(アラビア語でアッラー)に絶対的に帰依する事、唯一神に完全・完璧に服従すること、またその状態」がイスラム教のことだそうなので、他宗教で言えばキリスト教音楽、ユダヤ教音楽
→宗教儀式に関連する音楽?

儀式の実践の中で音楽的な要素は存在

小林麻李亜「声が運ぶ聖典クルアーン」(アラブの音文化 グローバルコミュニケーションへのいざない、スタイルノート、2010年、所収)によればクルアーンの朗誦は異教徒には歌に聞こえるが、これは歌では無い、とされるとのこと
→何故歌でないのか→クルアーンが詩ではないためとのこと。詩に旋律を付けているものが歌。クルアーンは詩ではないので、旋律がついていても歌にはならない、とのこと。ちょっと強引な議論のような気もする。

クルアーンが詩で無いのはクルアーン自体に記載。

クルアーンの朗誦、特にエジプト流の朗誦は(サウジアラビアのものと比べると)メロディーが豊かで音楽的。
→インドネシアはサウジアラビア流の朗誦をしていたが、クルアーンの朗誦の国際大会で勝つため?にエジプト流の朗誦を取り入れ、その結果?優勝するようになっている。
→インドネシアではクルアーンの朗誦の旋律にラグ(インドネシア語で旋律、歌の意)の語を使うこともある

アザーンにも音楽的なもの有り

トルコ人の音楽家ジヌチェン・タンルルコルCinuçen Tanrıkorurがオスマン帝国時代の音楽について書いた文章THE OTTOMAN MUSIC(翻訳:Dr. Savaş Ş. Barkçin)の説明の中に宗教音楽の形式について述べている部分があってそれによれば、
http://www.turkmusikisi.com/osmanli_musikisi/the_ottoman_music.htm
http://www.turkmusikisi.comのサイトの中の一コンテンツ)

I. 宗教音楽の形式

A. モスクの音楽 (声のみによって演じられる)
a) 非リズム的: ミュナジャト, エザン, カアメト, サラトゥ・セラム, テクビール, メルシイェ
b) リズム的: ジュムフル、テヴシーフ、テスビーフのようなイラーヒー (聖歌、礼拝の歌、[神への]賛歌)

B. テッケ (スーフィーの修道場) 音楽 (楽器を伴うかもしれない)
a) 非リズム的: ナアティ・ペイガムベリ (預言者をたたえる詩) とドゥラク
b) リズム的: アイーニ・シェリフ (メヴレヴィー教団における),アイニ・ジェムとネフェス (ベクタシー教団における) とジクル・イラーヒー (もしその歌詞がアラビア語であるならばシュグル[※]と呼ばれる)

※訳注 英語版のşuglからシュグルとしたがトルコ語版のつづりはŞuğlでgでは無くユムシャクゲーなので「シュウル」のほうがよいかも。

C. モスクとテッケ両方で演じられる宗教的な形式
a) 非リズム的: コーランとメヴリディ・シェリフの朗誦
b) リズム的: すべてのイラーヒー
c) 部分的にリズムがあり(有拍)、部分的に無拍: ミラジッイェ

I. Forms of Religious Music

A. Mosque music (performed only by voice)
a) Non-rythmic: Münacat, Ezan, Kaamet, Salat-u Selam, Tekbîr, Mersiye
b) Rythmic: İlahis (devotional songs) like Cumhur, Tevşîh and Tesbîh

B. Tekke (Sufi convent) music (may be accompanied by instruments)
a) Non-rythmic: Na't-i Peygamberi (poems praising the Prophet) and Durak
b) Rythmic: Ayîn-i Şerif (in the Mevlevî order),Ayn-i Cem and Nefes (in the Bektaşî order) and Zikr İlahis (called şugl if the lyrics are in Arabic)

C. Religious forms performed both in mosques and tekkes
a) Non-rythmic: Recitations of Koran and Mevlid-i Şerif
b) Rythmic: All ilahis
c) Partly rythmic, partly non-rythmic: Miraciyye


日本語訳は英語の文章からだが、念のためジヌチェン・タンルルコルのトルコ語の原文↓
http://www.turkmusikisi.com/osmanli_musikisi/osmanli_musikisi.htm

I. Dinî Mûsikî Formları

A. Cami mûsikîsi (özelliği yalnız sesle icra edilmesidir)
a) Usulsüz okunanlar:Münacat, Ezan, Kaamet, Salat-u Selam, Tekbîr, Mersiye
b) Usullü okunanlar: Cumhur, Tevşîh ve Tesbîh gibi İlahi türleri

B. Tekke mûsikîsi (özelliği saz eşliğiyle de icra edilebilmesidir)
a) Usulsüz okunanlar: Na't-i Peygamberi ve Durak
b) Usullü okunanlar: Ayîn-i Şerif (Mevlevî), Ayn-i Cem ve Nefesler (Bektaşî) ve Zikir İlahileri (Arapça güfteli olanlarına Şuğl denir)

C. Hem camide, hem tekkede okunan dinî mûsikî formları
a) Usulsüz okunanlar: Kur'an-ı Kerîm ve Mevlid-i Şerif
b) Usullü okunanlar: Her türlü ilahiler
c) Kısmen usullü, kısmen usulsüz okunan : Miraciyye gibi.


■タサッウフのタリーカの修行の儀式にかいま見える音楽的な要素

タサッウフ→トルコ語でTasavvuf、英語でSufism、タリーカ→教団

トルコのアナトリア半島の古都コンヤに本拠地を置くメヴレヴィー教団の修行の儀式セマsemaは音楽に彩られている

葦の笛ネイney、やかんのような形をしていて2つ一組で使う太鼓クデュムKudümを使用

その音楽アーイーンayin , Ayîn-i Şerif の音楽様式は実のところオスマン帝国の宮廷音楽の様式が同じ。

モロッコの街マラケシュのアイッサウア'Aissaouaのスーフィーの儀式


チシュティー教団の音楽:カッワーリーのヌスラット・ファテ・アリ・ハーンの歌謡→インド的。少なくともメヴレヴィー教団のものは様式が異なる

パキスタンのカッワールAziz Mian(1942-2000)のものも良かった。素晴らしい音楽。


■イスラーム圏、イスラーム世界、イスラム諸国の音楽
→広すぎてひとつの音楽様式として考えるのは無理。

セネガルの吟遊詩人グリオがハープリュートであるコラをつまびきながら歌う歌(高い声から低い声へと下降する旋律)と、インドネシアのジャワ島で行なわれる青銅で出来た銅鑼や鉄琴(青銅製なので青銅琴というべきか)の大合奏(ガムランgamelanの音楽)は音楽としてあまりにも異なる

良く分らないがすごくおおざっぱに言うと、

・西アフリカの様式(セネガルやマリやナイジェリア←ナイジェリアのものをこれにまとめて良いのかという疑問あり)
・北アフリカの様式→古典音楽は西アラブ古典音楽と東アラブ古典音楽に分かれる。ナイル川を遡っていくと出合えるヌビア人の音楽・スーダンの音楽はアフリカ的な要素が強く、アラブ音楽とは異なるのでここに含めてよいのか疑問
・中東?の様式→アラブ・トルコ・イラン。いわゆる日本人が「イスラム音楽」として思い浮かべるのはこの地域の音楽?北アフリカ・中央アジアの音楽と関連有り。アラブの音楽というと北アフリカの音楽と重なる部分が出てくる。アラビア半島の扱いをどうするか
・インドの様式→パキスタンやアフガニスタンやインド北西部のムスリムの音楽。インド亜大陸の音楽と様式的には同じ。聞いてみるとこれはインドの音楽であって、ヒンドゥー教徒のものとそっくりで、アラブ・トルコ・イランのものとは様式が異なる
・中央アジアの様式→古典音楽しか知らない。ウズベキスタン・タジキスタンの古典音楽(ブハラの街などに伝承)であるシャシュマコーム[6つのマコーム]、中国新疆ウイグル族自治区のオンイッキムカム[12ムカム]
・東南アジアの様式:インドネシアのジャワ島のガムランの音楽など。大中小各種の銅鑼の音楽という面は仏教国タイやヒンドゥー教の島バリ(インドネシア)の音楽と同じ。

セネガル・ガンビア・マリの吟遊詩人グリオのコラをつまびく音楽は似た様式に思える。フルベ(フラニ)の音楽はどうする?西アフリカにまとめる?ナイジェリアの音楽をどうしよう。「セネガル・ガンビア・マリの吟遊詩人グリオのコラをつまびく音楽」と同じと言ってしまって良いのか?

西アフリカの太鼓ジェンベ

北アフリカ:モーリタニアの女性歌手Ouleya Mint Amartichittの音楽(モーリタニアの古典音楽?)はアラブ古典音楽とは異なると思う。アラブ古典音楽的な要素も感じるがアフリカ的な要素も強い。

ベルベル人は独自の様式の音楽がある?良く知らない。

モロッコの黒人系のグナワの音楽。

北西アフリカ(マグリブ諸国)の古典音楽はアンダルス音楽(アンダルース音楽)と呼ばれる→アッバース朝時代のバグダードの宮廷音楽が音楽家ズィルヤーブによってスペイン南部のアンダルース地方にもたらされて発展→後に地中海を隔てた対岸のマグリブ諸国に。マグリブ諸国の古典音楽というより、これは都市の音楽だからモロッコのフェスの音楽・アルジェリアのトレムセンの音楽・チュニジアのチュニスの音楽などといった方が良いかも。大体同じだが、少しづつ異なる

スペイン南部の舞踊フラメンコに見えるイスラム音楽の要素

北東アフリカのエジプト・カイロの古典音楽は実のところ、シリアのダマスカスや同じくシリアのアレッポやイラクのバグダードの古典音楽と同様のもの。更に言えばこういった街はかつてオスマン帝国に支配されていたので、イスタンブールやエディルネ(トルコ)に伝わるトルコ古典音楽と様式的にかなりの部分共通している

エジプトのナイル川を遡って出会うヌビア人の音楽はアラブ音楽とは異質に思えるアフリカ的な要素(アフリカ的な要素、という言葉を使うのは良くないかも知れない、モーリタニアのOuleya Mint Amartichittの音楽に見える「アフリカ的な要素」とヌビア人の音楽に見える「アフリカ的な要素」を同じにしてしまって良いのか)が見える。スーダンにまでいくと五音音階が…スーダンのポップスはまるで日本の演歌のよう。

東アフリカ、タンザニアのザンジバル島のターラブ。アラブ音楽の要素とアフリカ的な要素とインド洋?の要素が混じったような感じを受けた

ソマリアの音楽:良く知らない

アラビア半島・湾岸諸国の黒人の音楽?には東アフリカやインド洋の要素が見られるという

イラクで使われるリズム周期イーカーアートには一部湾岸諸国由来のリズムが含まれるという。ショーバーニーアと呼ばれるものは東アフリカ海岸地域のものとまったく同じだという

イエメンの音楽の独自性。イエメンの音楽はアラブ音楽として扱われているがサヌアの歌を聞いてみると確かにアラブ音楽の要素も感じるが(楽器ウード使ってたりするし)独自のものも感じる

イランの古典音楽←アゼルバイジャンの古典音楽ムガームはイランの古典音楽とそっくり

北インド古典音楽。ヒンドゥスターニー音楽。この音楽にはムスリムが関わっているが、イランの音楽ともアラブの音楽ともトルコの音楽とも様式が異なり、インド的なもの。ヒンドゥー教徒の南インド古典音楽(カルナータカ音楽)からラーガを貰ってくることがある。(ラーガ:ヒンドゥスターニー音楽においてより正確にはラーグ。)

バングラデシュの吟遊詩人バウルの音楽

中国の回族は独自の音楽を持っているのだろうか?

インドネシアのアチェの音楽。聞いてみたら、ジャワの音楽とかなり違っていて、アラブ・イスラーム的な雰囲気を強く感じる。

フィリピンのスールー諸島の音楽。ゴング(銅鑼)の音楽でジャワやタイやビルマの音楽などとまとめられると思う。

インドネシア、スンダのガムラン・ドゥグン。カチャピ・スリン。トゥンバン・スンダ。

インドネシアのジャイポンガン。ダンドゥット。

改定履歴
2010/04/20
語句修正
イスラーム音楽の内実が良く分らない→イスラーム音楽の意味が良く分らない
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テーマ : 民族音楽
ジャンル : 音楽

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