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GNU LilyPondでアラブ音楽(1.インストール)

GNU LilyPondのインストール

GNU LilyPondはフリーの楽譜浄書ソフト。
最近日本語も標準で特に何もしなくても扱えるようになったらしい。

ここで取り上げるのは何といってもアラブ音楽・トルコ音楽の特殊な変化記号が扱える、と知ったから。

インストールした際のメモ。
今回はWindowsXPにインストール。

2010/04/05現在です。
※ファイルのバージョンは今後変わります。未来の方は適宜読み替えてください。

1.本家Webサイトhttp://lilypond.org/に行く。英語。
2.上にあるメニューからDownloadをクリック
http://lilypond.org/web/install/
3.なぜか日本語で表記されるようになる
4.LilyPondのインストール
LilyPond 2.12 -- 安定版のダウンロード
その他
Microsoft Windows
インストール
をクリック。
直リンク(2010/04/05現在)
http://download.linuxaudio.org/lilypond/binaries/mingw/lilypond-2.12.3-1.mingw.exe
5.デスクトップなど適当なところにlilypond-2.12.3-1.mingw.exeを保存
6.lilypond-2.12.3-1.mingw.exeを実行
7.おそらくインストールの安全の為に他のソフトを使わせないぞ、と全画面表示になる。全画面表示は煩わしいが、インストールを確実に行ってもらうためなのでしようが無い
8.使用許諾書に同意でNext
9.インストール先は標準でC:\Program Files\LilyPondを勧めてきたのでまあここでいいか、とOKした。
9.なぜかパイソン(確かスクリプト言語だったと思う)もインストールされる。パイソンをインストールさせないようにすることも出来る。インストールさせないようパイソンのチェックを外したらどうなるかは不明。とりあえず自分のところでは入れても問題ないと思ったのでそのまま入れることにして次へ進んだ。
10.Finishでインストール終了。

使い方

1.デスクトップ上のLilyPondのアイコンをダブルクリック。テキストが現れる。
デスクトップのアイコンはAll Usersにある模様。
つまり
C:\Documents and Settings\All Users\デスクトップ
の中。
背後にコマンドプロンプト(cmd.exe)が現れている。

2.このテキストを、拡張子を「ly」にして適当な名前(例えばtest.ly)でデスクトップに保存。

メニューが文字化けしてる…
メニューの一番左
Ctrl+Oがファイルを開く
Ctrl+Sは上書き保存?
その下が名前をつけて保存

パイソンの日本語パッケージみたいなのが必要?

3.test.lyをLilyPondのアイコンにドラッグ&ドロップすると、デスクトップにtest.pdfが現れる。これが、楽譜。
→現れるはずが出来なかった
test.lyを右クリックでGeneratePDFがあるので選んでみる。
→test.psとtest.logがデスクトップに作られた

test.psがPDFか?と思ったがAdobePDFreaderで開けず

test.logを見るとなにやらエラーが出ている模様。

programming error: FT_Get_Glyph_Name () error: invalid argument

ううむ。
いったんtest.ly、test.ps、test.logを削除して

新規にテキストファイルを作成し、その中身を

{ c d e f }
にしてcdef.lyの名前で保存。

cdef.lyをダブルクリック。

cdef.psとcdef.logが出来る

同じく開けず。

cdef.logを見ると

error: failed files:

とある
パスが悪いのか?(ユーザー名に日本語使っていたので)

と思い、Cドライブ直下にcdef.lyを持ってきてダブルクリックすると
成功!!pdfが出来た。

ファイルは
cdef.pdf
cdef.ps
cdef.log
の3つが出来た。

でも音域が低すぎて読みにくい…

ファイル名にも日本語が使えない模様。
ドレミファ.lyではpdf出来なかった。

{ c' d' e' f' }

で1オクターブ高くなる

{ c' d' e' f' g' a' b' c'' }
でドレミファソラシド。

\relative c' {
c d e f g a b c
}
と書けば、いちいち'をつけなくても最初からc'の音域で書いてくれる模様。

音階型をあらわすときは4/4拍子はいらないので消す方法を探す

\timeのコマンドで拍子が設定できるらしいが…

\cadenzaOnか?


\relative c' {
\once \override Staff.TimeSignature #'break-visibility = ##(#f #f #f)
\cadenzaOn
c d e f g a b c
\cadenzaOff
}

でなぜか小節線が消えた

拍子記号を消す方法がわからない

\relative c' {
\override Staff.TimeSignature #'color = #white
\override Staff.TimeSignature #'layer = #-1

\once \override Staff.TimeSignature #'break-visibility = ##(#f #f #f)
\cadenzaOn
c d e f g a b c
\cadenzaOff
}

で拍子記号が消えた

参考
5.4.6 Visibility of objects
Painting objects white
http://lilypond.org/doc/v2.12/Documentation/user/lilypond/Visibility-of-objects#Visibility-of-objects

要するに白い色で描画して、レイヤーを-1に設定すれば良いらしい。
白い色で描画すると本当にそのまま白で4/4拍子の記号(C)が描画されてしまうので
見えないように裏側に白で描画する(=レイヤーを-1に設定)、ということ?

で今度は四分音符の棒(符尾)がドレミファソラまでは上向きに付いているのだが
次のシドが下向きに自動で調整されているのをなくしたい

というか棒を無くしたい

解決法1
c1などと長さを指定して全音符にしてしまう

\relative c' {
\override Staff.TimeSignature #'color = #white
\override Staff.TimeSignature #'layer = #-1
\once \override Staff.TimeSignature #'break-visibility = ##(#f #f #f)
\cadenzaOn
c1 d1 e1 f1 g1 a1 b1 c1
\cadenzaOff
}

これでそれっぽくはなる。

黒丸で音階型を表記するのはどうすれば…

日本語マニュアルらしきものがあった。
http://kainhofer.com/~lilypond/ajax/user/lilypond-learning/index.ja.html#Top
英語版の現在最新のマニュアルとあまり内容はかわらないように見える
日本語だと助かります…

将来に備えてバージョンを先頭に明記

\version "2.12.3"
\relative c' {
\override Staff.TimeSignature #'color = #white
\override Staff.TimeSignature #'layer = #-1

\once \override Staff.TimeSignature #'break-visibility = ##(#f #f #f)
\cadenzaOn
c1 d1 e1 f1 g1 a1 b1 c1
\cadenzaOff
}

黒丸で音階型を表記が分らない。
いったん諦める

トルコ音楽の変化記号を導入
先頭に
\include "arabic.ly"
を入れれば良いらしい。

1koma下げる記号はsb
arabic.lyを導入した場合cdefでは無くdo re mi faと書くらしい

\relativeも、\relative c' {では無く\relative do' {になる

以下でMakam Rast風の音階型を表記できた

\version "2.12.3"
\include "arabic.ly"

\relative do' {
\override Staff.TimeSignature #'color = #white
\override Staff.TimeSignature #'layer = #-1

\once \override Staff.TimeSignature #'break-visibility = ##(#f #f #f)
\cadenzaOn
do1 re1 misb1 fa1 sol1 la1 sisb1 do1
\cadenzaOff
}

東アラブ古典音楽(マシュリク・クラシック)のハーフフラット(1/4フラット)は\dwn mibのように表記する

以下は東アラブ古典音楽でのマカーム・ラーストの音階型表記。

\version "2.12.3"
\include "arabic.ly"

\relative do' {
\set Staff.extraNatural = ##f

\override Staff.TimeSignature #'color = #white
\override Staff.TimeSignature #'layer = #-1

\once \override Staff.TimeSignature #'break-visibility = ##(#f #f #f)
\cadenzaOn
do1 re1 \dwn mib1 fa1 sol1 la1 \dwn sib1 do1
\cadenzaOff
}


マカーム・ラースト



使い方参考
アルゴ算法堂
音楽の小理屈
 LilyPond
http://homepage2.nifty.com/sampodo/korikutu/lilypond.html

notes plastiques
Lilypond 入門
April 06(Sun), 2008
http://d.hatena.ne.jp/aont/20080406/1207491080

本家のサイトは英語だが詳しい使い方が載っている。
htmlで読めて結構親切な感じ。

http://lilypond.org/からDocumentationへ

http://lilypond.org/documentation

オンライン・ドキュメンテーションの
On-line documentation
から

LilyPond 2.12(最終安定版)のドキュメント
Documentation for LilyPond 2.12 (latest stable)
をクリック(2010/04/05現在。これより新しいバージョンをインストールした場合は該当のドキュメントを選んでください)

http://lilypond.org/doc/v2.12/Documentation/

最初はこのあたりを読むと良いかも。
Learning Manual
http://lilypond.org/doc/v2.12/Documentation/user/lilypond-learning/index

2. Tutorial
http://lilypond.org/doc/v2.12/Documentation/user/lilypond-learning/Tutorial#Tutorial

2.1 First steps
http://lilypond.org/doc/v2.12/Documentation/user/lilypond-learning/First-steps#First-steps

2.1.1 Compiling a file
http://lilypond.org/doc/v2.12/Documentation/user/lilypond-learning/Compiling-a-file#Compiling-a-file


日本語マニュアルらしきものがあった。
http://kainhofer.com/~lilypond/ajax/user/lilypond-learning/index.ja.html#Top
英語版の現在最新のマニュアルとあまり内容はかわらないように見える
日本語だと助かります…

アラブ音楽・トルコ音楽の特殊な変化記号関係は(2010/04/05現在日本語では無い
http://lilypond.org/doc/v2.12/Documentation/user/lilypond/Arabic-music#Arabic-music)

関連記事
LilyPondマニュアルの「2.10.2 アラブ音楽」
http://minzokuongaku822.blog122.fc2.com/blog-entry-185.html
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テーマ : 民族音楽
ジャンル : 音楽

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非公開コメント

No title

ものすご~く遅いコメントで恐縮ですが、
下記で如何でしょうか?

\version "2.12.3"
\include "arabic.ly"

\relative do' {
\set Staff.extraNatural = ##f

\override Staff.TimeSignature #'transparent = ##t
\override Staff.Stem #'transparent = ##t

\cadenzaOn
do4 re \dwn mib fa sol la sib do
\cadenzaOff
}

下記URLが参考になります。
http://lilypond.org/doc/v2.14/Documentation/learning/visibility-and-color-of-objects

記譜法マニュアルについても、開発版で良ければ下記URLから参照できます。
http://lilypond.org/website/development.ja.html

参考になりましたら、幸いです。

Re: No title

> ものすご~く遅いコメントで恐縮ですが、
> 下記で如何でしょうか?
>
> \version "2.12.3"
> \include "arabic.ly"
>
> \relative do' {
> \set Staff.extraNatural = ##f
>
> \override Staff.TimeSignature #'transparent = ##t
> \override Staff.Stem #'transparent = ##t
>
> \cadenzaOn
> do4 re \dwn mib fa sol la sib do
> \cadenzaOff
> }
>
> 下記URLが参考になります。
> http://lilypond.org/doc/v2.14/Documentation/learning/visibility-and-color-of-objects
>
> 記譜法マニュアルについても、開発版で良ければ下記URLから参照できます。
> http://lilypond.org/website/development.ja.html
>
> 参考になりましたら、幸いです。

!!!
ありがとうございます!!!
確認してみます。
コメント気付くのが遅くてすいません。

LilyPondマニュアル翻訳

コメントその2です。

LilyPondマニュアルのアラブ・トルコ音楽部分を翻訳しました。
http://lilypond.web.fc2.com/latest/Documentation/notation/world-music.ja.html

私は音楽知識の無いコンピュータ屋なので、記述誤り等を指摘いただけると幸いです。
(翻訳はLilyPondプロジェクトに渡しますので、公式マニュアルとして組み込まれます。)

Re: LilyPondマニュアル翻訳

> コメントその2です。
>
> LilyPondマニュアルのアラブ・トルコ音楽部分を翻訳しました。
> http://lilypond.web.fc2.com/latest/Documentation/notation/world-music.ja.html
>
> 私は音楽知識の無いコンピュータ屋なので、記述誤り等を指摘いただけると幸いです。
> (翻訳はLilyPondプロジェクトに渡しますので、公式マニュアルとして組み込まれます。)



おおお!!!大変素晴らしいお仕事ですね。

2.10.2 アラブ音楽
■アラブ音楽のためのリファレンス

~アラブ音楽は主に口伝てで伝えられてきました。~
→細かいことですいませんが「口伝て」は誤表記でしょうか…

~マイナー音程とメジャー音程~
→これでも意味は分かりますが、「半音と全音」の訳の方が良いかも知れません。

~多くのマカーム (モード) ~
→「多くのマカーム (旋法)」はどうでしょう



■アラブ音楽での音符名

~イタリア語あるいは Solfege 音符名~
→「イタリア語あるいはソルフェージュ音符名」
Solfegeをわざと残したのだったらごめんなさい

~例えば、アラブ音楽の ラースト 音階を記譜することができます~
→「例えば、アラブ音楽のマカーム・ラーストを記譜することができます」



■アラブ音楽での調号

~bayati, rast, sikah, iraq, kurd~
→無理にカタカナにしないほうが良いと思いました。アラブ音楽に取り組まれる方はこれでも分かると思います。

~ここで、re が muhayer マカームのデフォルト ピッチであり、bayati がそのグループでのベースとなるマカームの名前です。~
→「ここで、re が muhayer マカームの終止音であり、bayati がそのグループでの基本となるマカームの名前です。」

※「デフォルトピッチ」の部分ですが、直訳的には「re が muhayer マカームの標準的な音の高さであり」になりますが、この訳ではこの文章の言いたいことが伝わらないため「終止音」と言った方が良いと思いました。

~それらがその bayati グループのすべてのバリエーションです。~
→「それらがその bayati グループのすべての変種です。」の方が日本語として分かりやすいと思いますがどうでしょうか。わざとバリエーションを残したのだったらごめんなさい。


~それらは基本的な特質は変わらない兄弟関係にあり、ベース マカーム~
→「それらは基本的な特質は変わらない兄弟関係にあり、基本となるマカーム

~同じグループの他のマカーム (nawa) は bayati を転調したもので、表では転調をマカームの後ろに括弧書きで、ベース マカームからの転調として記載しています。アラブ音楽のマカームの転調は、アラブ音楽の楽器の性質により、制限されています。nawa は以下のように示すことができます:~
→「同じグループの他のマカーム (nawa) はbayati を移調したもので、表では移調をマカームの後ろに括弧書きで、基本となるマカームからの移調として記載しています。アラブ音楽のマカームの移調は、アラブ音楽の楽器の性質により、制限されています。nawa は以下のように示すことができます:」

※転調→移調。ここでは転調の語より移調の方がよりふさわしいと思いました。
※ベースマカーム→基本となるマカーム


~マカーム グループ
調
finalis
グループの他のマカーム (finalis)~
→finalisは「終止音」で良いと思いました。



■アラブ音楽での拍子
アラブ音楽とトルコ音楽の伝統的な形式 – セマーイ (Semai) など –
→「アラブ音楽とトルコ音楽の伝統的な形式 – セマーイー (Semai) など – 」

アラブ音楽のための更なる知識
1.
下方のテトラ コードの共通性や転調に関連付けられます
→「下方のテトラ コードの共通性や移調に関連付けられます」



「2.10.3 トルコの伝統音楽」の方は問題ないと思います。

No title

いろいろとご指摘いただきありがとうございます m(_ _)m

いただいたコメントをコピー&ペーストしました。
これから内容を検討していきます。

まずはお礼申し上げます。
mode, solfege, finalis 等は翻訳したかったのですが、
意味が分からず放置していました。助かります。

マニュアル改訂しました

ほぼ全面的にアドバイスを取り入れさせていただきました。

(補足)
・モード:「世界の音楽」章の「モード」をすべて「旋法」に置き換えました。「スケール」も「音階」に置き換えました。
・バリエーション:カタカナ語を多用しないように気をつけていますが、これは十分日本語化しているという個人見解でそのまま残しました。

(感想)
・「マイナー音程」=「半音」、「メジャー音程」=「全音」・・・なるほど!
・「終止音」・・・初めて目にする単語です。
ど素人ですみません。。。^^;

他の場所(記譜法リファレンスや学習マニュアル等)でも、ご指摘があればお願いいたします。
(メールアドレスを記載しました)

公式マニュアルに反映されるのは、バージョン2.16になってからになります。気長にお待ち下さい

Re: マニュアル改訂しました

返信遅れましたが、取り入れてくださって有難うございます。
少しでもお役に立ててなによりです。
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