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トルコ古典音楽の音程名

トルコ古典音楽の音程に

5komaのキュチュク・ミュジェンネブkücük mücenneb(※1)、
8komaのビュユク・ミュジェンネブbüyük mücenneb(※2)

があるが、

キュチュク・ウスールKüçük Usulが小さいウスール、
ビュユク・ウスールBüyük Usulが大きいウスール

だからkücük mücennebは小さいミュジェンネブ、büyük mücennebは大きいミュジェンネブ?

→更にmücennebはアラブ音楽でのウードの勘所「ムジャンナブ」の事だろうか?
→ムジャンナブはمجنّب muğannab「隣(となり)の意味のアラビア語?」←意味が合っているかは自信が無い。

キンディー(Abū Yūsuf Ya‘qūb b. Isāq al-Kindī)が導入した勘所らしい。

9世紀にアル-キンディーは、ウードにもう1本弦を加えて音域を拡大したほか、人差指の勘所サッバーバと上駒との間に、ムジャンナブmujannabという勘所を2つ設けて音程の種類をふやした。すなわち90セントのバキイヤbaqiyyaと114セントのインフィサールであるが、これはピュタゴラスのリンマとアポトメーにほかならない。(※3)

科学史の散歩道(※4)によると、古代ギリシアの音楽理論用語で

レインマ λεμμα leimma 「残り」は、ディアテッサローン(完全4度)からトノス(全音)2つを引いた残りのことで、90セント、

アポトメー ποτομή apotomē 「切り離し」は、トノスからレインマを切り取ったものの事で、114セント、

アラビア語の「バキーヤ」と「インフィサール」は、ギリシャ語の「レインマ」と「アポトメー」の直訳とのこと。

ここで言うレインマは西洋音楽学の用語で言うリンマlimmaかな?

トルコ古典音楽の音程、4komaのバキーイェbakiyeはアラビア語のバキーヤから来ていて、それはギリシア語のレインマを翻訳したもので、意味は「残り(ディアテッサローンからトノス2つを引いた残りだから)」ということかな? 


※1 平凡社音楽大事典「西アジア - トルコ」項(柘植元一) ではküçük mücennep(キュチュク・ミュジェンネプ)というつづりになっている
※2 平凡社音楽大事典「西アジア - トルコ」項(柘植元一) ではbüyük mücennep(ビュユク・ミュジェンネプ)というつづりになっている
※3 平凡社音楽大事典「西アジア - トルコ」項(柘植元一)より
※4 
科学史の散歩道
 ファーラービーの音律論
  ファーラービーの音組織(1) ウードでの2オクターブの音の配置
http://www2.ncc.u-tokai.ac.jp/suzuki/Music/ArabMusic/Farabi/FarabiUdSystem1.htm

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民族音楽の変化記号
http://minzokuongaku822.blog122.fc2.com/blog-entry-70.html
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