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Kutbü'n-Nâyî

トルコ古典音楽/トルコ芸術音楽/オスマン帝国宮廷音楽の音楽家/作曲家の名前に付く楽器名
http://minzokuongaku822.blog122.fc2.com/blog-entry-57.html

で書いたが、Neyzen Osman Dedeという音楽家がいる。
1642か1652?年にイスタンブルで生まれ、1729/1730年没の人。
→1642?生まれ、1729没という表記も見かけた。

Semazen.net
Mawlawi Âyîn sound recordings
http://www.semazen.net/eng/news_detail.php?id=602
に英語で彼の事が書いてある。

ネイゼンNeyzenから分かるように、笛である「ネイNey」の奏者。
また同じく名についたDedeから分かるようにメヴレヴィー教団員。

Neyzen.com
MEVLEVÎLİK
http://www.neyzen.com/ney_mevlevilik.htm
では4つのÂyin-i Şerîの名が見える。4つメヴレヴィー教団の典礼音楽を作ってる。

Çargâh Âyin-i Şerîf Kutbü’n Nâyî Osman Dede
Hicaz Âyin-i Şerîf Kutbü’n Nâyî Osman Dede
Rast Âyin-i Şerîf Kutbü’n Nâyî Osman Dede
Uşşak Âyin-i Şerîf Kutbü’n Nâyî Osman Dede

この人の名前だが

Nâyî Osman Dede
という表記もある模様。

NâyîはNây+îかな?

Nâyがペルシア語で「笛」の意味で、-îはアラビア語のニスバで「ナイ奏者」を表す?

サムアーニー著 Kitab al-Ansab 中に見える地名ニスバについて
西村 淳一(九州大学大学院人文科学研究院歴史学部門 : 助手 : 東洋史)
九州大学大学院人文科学研究院 史淵(2005-03-10) 紀要論文
http://hdl.handle.net/2324/3706
によれば

~ニスバは、アラビア語文法では「関係の名詞」と呼ばれているものである。「関係の名詞」は、派生源である単語に語尾~イーを付することによって形成され、人または事物が起源、血統、出自、派閥、職業などに関して派生源の語の意味するものに所属または関連していることを表す。この「関係の名詞」が人物に周いられ、その結びつきの強さのために事実上その人物の名前の一部となったものがいわゆるニスバである。ニスバは、アラブの間では主に個々人の部族への帰属関係を示すために用いられていた~

Mevlevi Terms and Definitions
By Ibrahim Gamard (12/02; improved and expanded, 8/09)
http://www.dar-al-masnavi.org/mevlevi-glossary.html
によれば

nâyもしくはnayは

nay (P; also spelled nây; lit., "reed"; spelling in T, ney): a reed flute, with nine holes (a thumb hole, six finger holes, and the top and bottom openings). In Turkey and some former countries which were part of the Ottoman Empire, it has a mouthpiece, called "head piece" [bâsh-pâra, T-P; spelling in T, bashpare]. It is played especially in Mevlevi ceremonies and gatherings, and is the main symbol in the first eighteen lines of the Mathnawi (Masnavi).

とのこと。
↑上記文章で、Pはペルシア語、Tはトルコ語をあらわす

ネイゼンNeyzenはペルシア語由来かな?
先のMevlevi Terms and Definitionsに以下のようにある。

nay-zan (P [derived from P, nay, "reed-flute"; derived from P, -zan, a suffix lit. meaning "beater" (here, (finger) beater, or musical instrument player]; spelling in T, neyzen): a musician who plays the reed-flute.

→更に別に
Kutbü'n-Nâyî Osman Dede
という表記もある模様。

Semazen.netの記事によれば
http://www.semazen.net/eng/news_detail.php?id=602
"Kutbu'n-nâyî" ( a title reserved for the best ney player of that time).

とのこと。
→「その時代のベストのネイ奏者に確保されている[敬称、称号?/〔仕事上の〕職名、肩書?]」

Kutbü'n-Nâyîは、Kutbとü'n-とNâyîの3つに分かれる?
→つまり、ü'n-はアラビア語の定冠詞alなのでは?
→Nâyîはネイ奏者の意味?
→そしてKutbはアラビア語なのでは?

京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科
連環地域論講座
東長 靖 研究室
新版 「スーフィズム研究宣言」
われと思う者は来たれ。ともにスーフィズム研究の道を歩もう
【6.真理を目指す共同体】
http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/asia/renkan/tonaga/html/su-12.html
より。

~上にも述べた「聖者」は、いつの時代にもいると考えられていますが、そのヒエラルキーの最上位に位置する人は、まさにこの宇宙の中心にいる、中軸をなすという意味で、クトゥブと呼ばれます。この言葉は、軸とか、極とかを意味します。極というのは、北極・南極の極で、この二つを結ぶ線を中心として地球は回転しているのですから、いずれにせよクトゥブの周りにこの世は回り続けるのです~


この文章の前後の文脈からクトゥブはアラビア語と思われる。

英語版Wikipedia"Qutb"
http://en.wikipedia.org/wiki/Qutb
には
~Qutb, Qutub, Kutb, or Kutub (Arabic قطب), literally means 'axis'pivot, hub, or 'pole'.~

→アラビア語でクトゥブは「軸」とか「極」の意味?
→つまりKutbü'n-Nâyîで「ネイ奏者の極」みたいな感じなのかな?

そういえばアラブ人の名につく敬称で
クトゥブッディーン قطب الدين Quṭb ad-dīn(信仰の極)があった
→参考
科学史の散歩道
アラビア語の人名
http://www2.ncc.u-tokai.ac.jp/suzuki/ArabName/ArabPersonalName.htm
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テーマ : 民族音楽
ジャンル : 音楽

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