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新疆ウイグル自治区 ウイグル族の木卡姆芸術という記事が素晴らしい

人民中国 People's China
コラム•世界遺産めぐり
新疆ウイグル自治区 ウイグル族の木卡姆芸術
http://www.peoplechina.com.cn/home/second/2010-08/06/content_289163_2.htm
人民中国インターネット版 2010年8月6日

新疆ウイグル自治区 ウイグル族の木卡姆芸術という記事が素晴らしい。良く知らなかったことが書いてあった。

アマンニサ・ハン→「ハン」は遊牧民の長のハンかな?チンギス・カンの「カン」

確かアラビア語では女性の場合はハンはハヌムになるのでは無かったっけ?
アマンニサ・ハヌム。

莎車が読めない。しゃしゃ?さしゃ?

アマンニサ・ハン(1533~1567年)ということはマラーガ出身のアブデュルカディル・メラギ(ペルシア語:عبدالقادر مراغی)と同じ位の時代?
→14世紀中頃生まれ-1435年没だから、100年以上後の時代の人。

アブデュルカディル・メラギ:メラギなので、現アゼルバイジャンのマラーガ出身。モンゴル系のイスラム王朝ジャライル朝(1340年 - 1411年)に仕えた

オスマン帝国建朝が1299年で、1533~1567年と言えば、オスマン帝国第11代セリム2世(1524年生まれ-1574年没)と大体同じ時代の人。

セリム2世の時代:レパントの海戦があった。

ポーランド系のアリ・ウフキー・ベイ Ali Ufkî Bey(1610生-1675没)よりももっと前か。
→アリ・ウフキーベイ:17代ムラト4世(1623年-1640年)・18代イブラヒム(1640年-1648年)・19代メフメト4世(1648年-1687年)の時代に活躍。

ペルシア詩人ヌレッディン・アブデュルラフマン・ジャミNur ad-Din Abd ar-Rahman Jami(1414生-1492没)より後の時代。

クリミア・ハン国の第13代ガジ・ギレイ・ハン2世(1554-1608)は、ほぼ同時代。アマンニサ・ハンよりちょっと年下。

ええと、

アブデュルカディル・メラギ(14世紀中頃生まれ-1435年没)

ヌレッディン・アブデュルラフマン・ジャミ(1414年生-1492年没)

アマンニサ・ハン(1533年生-1567年没)

ガジ・ギレイ・ハン2世(1554年生-1608年没)

アリ・ウフキーベイ(1610年生-1675年没)
の順になるのか…

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モンゴルの軍勢(フレグの軍)がバグダードにやってきて、バグダードが陥落して、アッバース朝最後のカリフ(37代ムスタアスィム[1212-1258])が殺された。
→アッバース朝最後のカリフに仕えていたサフィー・アッディーン Safi al-Din Abd al-Mu'min ibn Yusuf ibn al-Fakhir al-Urmawi(1216年頃現イラン西部のウルミア生まれ-1294年没)はキターブ・アル=アドワール Kitab al-Adwārを書いた

アブデュルカディル・メラギ(?-1435)は、キターブ・アル=アドワール Kitab al-Adwārについての注釈を書いた(シャルフ・アル=アドワール Sharh al-Adwar شرح الادوار)

※彼はマカシド・アル=アルハン Maqasid al-Alhan مقاصد الالحانという書をオスマン朝第6代ムラト2世(1404-1451)に献呈している

ペルシア詩人ヌレッディン・アブデュルラフマン・ジャミ(1414-1492)はResāla-ye musiqi(音楽論)を書いた。内容的にはサフィー・アッディーンのキターブ・アル=アドワールに書いてある事と大体同じ?

ジャミはティムール朝時代の偉大なペルシア詩人。ティムールの4男シャー・ルフ(1377-1447)が支配したヘラートに居た?
→シャー・ルフに仕えていた?シャー・ルフの息子ウルグ・ベク(1394-1449)に仕えていた?
→シャー・ルフとウルグ・ベクの没年からすると両方に仕えていたことになるのかな?

ヌレッディン・アブデュルラフマン・ジャミはウルグ・ベク・マドラサ(1417年に作り始め、1420年に完成)で勉強した

ジャミの生没年(1414-1492)はオスマン朝で言えば、第6代ムラト2世(1404-1451)と第7代メフメト2世(1432-1481、コンスタンチノープルを陥落させ東ローマ帝国を滅ぼした人)の間くらいかな?

で、アマンニサ・ハンが、1533年生まれ、1567年没。

アマンニサ・ハンより少し年下なのが、クリミア・ハン国の第13代ガジ・ギレイ・ハン2世(1554-1608)。彼の作品はポーランド系でデヴシルメでイスタンブルに連れて来られたアリ・ウフキーベイ(1610-1675)の器楽と歌謡集成Mecmûa-i Sâz ü Sözに楽譜が確か収められていたはず。

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『十二マカーム』を完璧に歌える唯一の人物、ウイグル族のトゥアルディアホン(吐爾迪阿洪)氏
→名前は「トゥアルディ」と「アホン」に分かれるのかな?
アホンはイスラムの宗教職能者?モスクの礼拝指導者?

1960年、『十二マカーム』が正式に出版された
→十二木卡姆で検索したらこんなの出てきた。

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http://www.toho-shoten.co.jp/toho-web/search/detail?id=183981&bookType=ch
中国维吾尔十二木卡姆 (DVD)CN-H11-04301-00
新疆维吾尔古典文学和木卡姆学会
出版社:
出版年:2006年
コード:183981      ISBN/ISSN

価格 84,000円
入手不可
海外の出版社より品切れの通知があったものです。ご注文を承ることができません。

木卡姆は、「曲」・「調」・「古典音楽」などを含む一種のイスラム音楽である。維吾爾族の「十二木卡姆」は、蒙古族の「江格爾」、蔵族の「格薩爾」、柯爾克孜族の「瑪納斯」と併称される東方音楽文化の宝物であり、その起源は、維吾爾族の祖先が漁猟・放牧する際、歌った「博雅婉」(野外の歌)に溯ることができる。維吾爾族の木卡姆は、中世の3人の偉大なイスラム音楽家法拉比、伊本・西納、納瓦依により、音楽・文学・戯曲・舞踏の表現法が取り入れられ、拉克・且比亜特・木夏吾莱克・恰爾尕・潘爾尕・烏孜哈勒・艾且・烏夏克・巴雅提・納瓦・斯尕・依拉克の12の木卡姆を有す木卡姆シリーズに発展した。現在の木卡姆の二つの源流は、古代から受継がれている伝統音楽及び刀郎音楽を含む庫車・喀什・吐魯番・哈密・和田などの地方音楽と見られる。本DVDは、維吾爾十二木卡姆を紹介する初のオーディオ・ビジュアル出版物。

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法拉比→ファーラービーの事のようだ。
伊本・西納→イブン・スィーナーかな?

納瓦依→?
納瓦依で検索したら、

Baidu百科
十二木卡姆
http://baike.baidu.com/view/121162.html
を発見。中国語。写真有り

ここの中に

一个是法拉比(870-950年);一个是伊本·西纳(980-1037年);另一个是纳瓦依(1441-1501年)。

とあるから、納瓦依は1441年生まれ、1501年没の人?
中国語読めない。

ファーラービーの生没年:870年?生まれ-950年没だから法拉比=ファーラービーで合ってるはず。
イブン=スィーナーの生没年:980年生まれ-1037年没だから伊本・西納=イブン・スィーナーで合ってるはず。

納瓦依で更に検索

納瓦依抒情詩集“恰哈爾迪瓦尼”(善本掌故)
http://book.people.com.cn/BIG5/69360/12773517.html

~此書為15世紀一位劃時代的詩人、學者、思想家、社會活動家艾裡希爾o納瓦依撰寫,平裝,17世紀硬筆抄寫本。~

15世紀の詩人?

~納瓦依是艾米爾·尼雜木丁·艾裡希爾·納瓦依的簡稱,他於公元1441年2月9日(回歷844年齋月17日)出生在當時帖木兒王朝的首府赫拉特城(Hirat,今在阿富汗西北部歷史名城、赫拉特省首府)。~

1441年2月9日生まれ?ヒジュラ暦844年生まれ?
アフガニスタンのヘラートと何か関係している?

~1501年3月1日,納瓦依在赫拉特逝世,享年60歲。~
1501年3月1日に60歳で亡くなった?

→分かった。
Navā'ī だ。スルタン・フサイン(1438年生まれ-1506年没)治下のヘラートのティムール朝の宮廷でペルシア語やチャガタイ語で優れた詩作を行った文化人・アリーシール・ナヴァーイー。

■ティムール朝は
・ティムール朝
初代ティムール(在位:1370年 - 1405年)
3代シャー・ルフ(在位:1409年 -1447年)
4代ウルグ・ベク(在位:1447年 - 1449年)

・ティムール朝ヘラート政権
初代スルタン・フサイン(在位:1470年 - 1506年)

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拉克・且比亜特・木夏吾莱克・恰爾尕・潘爾尕・烏孜哈勒・艾且・烏夏克・巴雅提・納瓦・斯尕・依拉克の12の木卡姆

拉克:RAK ラック
且比亜特:CHABBIAT チャビアット
木夏吾莱克:MUSAVIRAK ムシャーヴラク
恰爾尕:CHARIGAH? チャリガー?
潘爾尕:PANJIGAH? パンジガ?
烏孜哈勒:OZ'HAL? オザール?
艾且:AJAM? アジェム?
烏夏克:OSHSHAQ ウッシャーク
巴雅提:BAYAT バヤット
納瓦:NAWA ナヴァー
斯尕:SIGAH? セガー?
依拉克:IRAQ? イラーク?

といった感じになるのかな?

トルコ古典音楽のmakamでは
CHARIGAHに似た名前のÇârgâh
PANJIGAHに似た名前のPencgâh
OZ'HALに似た名前のUzzâl
AJAMに似た名前のAcem
OSHSHAQに似た名前のUşşak
BAYATに似た名前のBeyâtî
NAWAに似た名前のNevâ
SIGAHに似た名前のSegâh
IRAQに似た名前のIrak
がある。

Segâh , Çârgâh , Pencgâhはペルシア語起源のはず。-gâhになるもの。その前につくSe、Çâr、Pencはペルシア語の数詞で3、4、5になったはず。

Acemはアラビア語起源のはず。アジャムで確か異国人を表し、具体的にはペルシア人の事を指したはず。

Uşşakもアラビア語起源のはず。アーシュクの複数?アーシュク→愛の意のアラビア語?複数で?

Beyâtî:最後の「~イー」はアラビア語のニスバかな?で、ベヤート。ベヤートは確かトルコ系の一民族?と聞いたような気がする。イラクとかイランにいるトルコ系の少数民族。

Nevâはペルシア語起源で「旋律」の意味?

Irakはアラビア語?


~刀郎音楽を含む庫車・喀什・吐魯番・哈密・和田~

刀郎:ダオラン→「カシュガル(喀什)地区のヤルカンド県、マルキト(麦蓋提)県、マラルベシ(巴楚)県とアクス(阿克蘇)地区のアーバード(阿瓦提)県に伝わるダオラン(刀郎)ムカム」
庫車:クチャ
喀什:カシュガル
吐魯番:トルファン
哈密:ハミ
和田:ホータン

蒙古族の「江格爾」:モンゴル族のギャンゲル
蔵族の「格薩爾」:チベット族のゲサル
柯爾克孜族の「瑪納斯」:キルギス族の「マナス」

新疆の発展と進歩
四、民族文化が保護されている
http://japanese.china.org.cn/politics/archive/baipishu/txt/2009-10/27/content_18776882.htm
→どこのサイト?最初に挙げた

人民中国 新疆ウイグル自治区 ウイグル族の木卡姆芸術
http://www.peoplechina.com.cn/home/second/2010-08/06/content_289163_2.htm
より詳しい記述もある。
-----------------------------------------------------------
~中国政府は~1960年、『十二マカーム』が正式に出版された。その中には、古典叙述歌曲、民間叙事組歌、舞曲、即興楽曲など340以上の曲が収録された。
→書名を探したが、分からなかった。

http://www.peoplechina.com.cn/home/second/2010-08/06/content_289163_2.htm
のページにある「調式」の語は中国の音楽理論の用語かな?
→「ウイグル族のマカームには数多くの音律と調式があり~」
→ようするに旋法?mode?



楽器の名前も興味深い。

~マカームの伴奏楽器といえば、吹管楽器のバリマン(巴拉曼)、スナイ(蘇乃依)、弓弦楽器のサタール(薩它爾)、ゲジェク(艾捷克)、撥弦楽器のタンブール(弾布爾)、ラワープ(熱瓦甫)、打楽器のダップ(達普)、ナグラ(納格拉)など十種類もある~

スナイ(蘇乃依)はトルコのズルナ zurna(トルコ軍楽、トルコ民俗音楽、トルコの民俗舞踊の音楽で使われる)だろうし、打楽器のダップ(達普)はトルコ古典音楽で使われるタンバリンの一種デフ Defだろうし。

吹管楽器のバリマン(巴拉曼)はトルコ民俗音楽で使われるBalaban (mey)かな?

弓弦楽器のサタール(薩它爾)は何だろう?北インド古典音楽で使われるシタールは撥弦楽器だし、ペルシアのセタールも撥弦楽器。

タンブール(弾布爾)はトルコ古典音楽のタンブル Tanburかな?

ナグラ(納格拉)はトルコ軍楽で使われる太鼓ナッカレ Nakkareと名前が似ている

関連記事
Abdülkâdir Merâgîについて
http://minzokuongaku822.blog122.fc2.com/blog-entry-38.html

マラーガについて
http://minzokuongaku822.blog122.fc2.com/blog-entry-53.html

ガジ・ギレイ・ハン2世(1554-1608)と音楽
http://minzokuongaku822.blog122.fc2.com/blog-entry-68.html

ソラクザデ(1658没)について
http://minzokuongaku822.blog122.fc2.com/blog-entry-81.html

Ali Ufki BeyのWojciechの読み方
http://minzokuongaku822.blog122.fc2.com/blog-entry-84.html
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テーマ : 民族音楽
ジャンル : 音楽

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No title

 偶然こちらのブログを拝見しました。いくつか気がついたことを書き込ませていただきます。
 ウイグル語で、ハンとアホン(アフン)はそれぞれ女性と男性につける敬称で、ごく普通に使われます。もちろん、ご指摘になったような意味で使われることもありますが。
 莎車はヤルカンドのことです。
 刀郎はウイグル語の Dolan を漢字音訳したものですので、ドランがいいと思います。
 楽器のサタールですが、これはタンブールによく似た弓奏楽器です。ただし、ウイグルのタンブールはトルコのものほど胴が丸くありません。これを立てて左手で棹の部分を押さえ、右手に持った弓で弾きます。

コメントありがとうございます!

とてもお詳しいですね。

>ウイグル語で、ハンとアホン(アフン)はそれぞれ女性と男性につける敬称で、ごく普通に使われます
知らなかったです。勉強になりました。

刀郎はDolanなんですね。
そう言えばCDの解説書か何かでドラン・ムカムという言葉を見かけたのを思い出しました。
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