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ラーディキー(15世紀後半、アラブの音楽理論家)

ラーディキー Lādhiqī [Muḥammad], al-

15世紀後半に活動。アラブの理論家。彼の2つの論文、それらの内のひとつは、オスマン朝のスルタン・バーヤズィード Bāyazīd 2世(1481-1512)に献呈されたアル=リサーラ・アル=ファティッヤ al-Risāla al-fatḥiyya (「勝利の論文」)であるが、サフィー・アッディーン ṢAFĪ AL-DĪN に由来する理論書を書いてきた体系家派(英語:Systematist school)への、最後の意味のある追加である。それらは主に、音程の関係、テトラコルド tetrachord 、ペンタコルド pentachord 、オクターブ種(英語:octave species)、リズムについて扱う;しかしながら、それら2つの論文は共通して、後の体系家(英語:Systematist)の論文のいくつかを伴いつつも、こういった領域において意味のある理論的な貢献を何も行なわない。このような面がありながらも、ラーディキー al-Lādhiqīは重要である。その音楽的な実践について提供する情報のために。彼の著作はまた、より初期の理論家によって与えられた旋法とリズムの定義を再生産しつつ、15世紀の間に起こった、様々な変化と発達へのいくつかの洞察を与える当時の用法に関係する広範囲に及ぶ一覧を含んでいる。

著作

アル=リサーラ・アル=ファティッヤ・フィー・アル=ムースィーキー Al-risāla al-fatḥiyya fī al-mūsīqī [音楽の理論に関わる勝利の論文](手稿, GB-Lbl Oriental 6629; National Library, Cairo, f.j.7); フランス語訳 La musique arabe, ed. ロドルフ・デルランジェ R. d'Erlanger, iv (Paris, 1939), 257–498

ザイン・アル=アルハーン・フィー・イルムタ・リーフ・アル=アウザーン Zayn al-alḥān fī ‘ilm ta’ līf al-awzān [拍子のある作品における旋律の装飾](手稿, National Library, Cairo, f.j.350)

参考文献

ヘンリー・ジョージ・ファーマー H.G. Farmer :アラブの音楽の情報源 The Sources of Arabian Music (Bearsden, 1940, 2/1965), 57

オーウェン・ライト Owen Wright





※これは以下の英語の文章(音楽事典の「ニューグローヴ世界音楽大事典 」で、オーウェン・ライトが文章を書いた項目)の白いりんごによる適当訳です。訳が間違ってる可能性もあるので注意して下さい。




一文毎の訳。






The New Grove Dictionary of Music and Musicians(2/e)

Lādhiqī [Muḥammad], al-
ラーディキーLādhiqī [ムハンマドMuḥammad], アル- al-

(fl late 15th century).
15世紀後半に活動。

※fl=floruitの略。ラテン語で「歴史上の人物の活躍期、最盛期」の意

Arab theorist.
アラブの理論家。

His two treatises, one of which, al-Risāla al-fatḥiyya (‘The victory treatise’), is dedicated to the Ottoman Sultan Bāyazīd II (1481–1512), are among the last significant additions to the Systematist school of theoretical writing derived from ṢAFĪ AL-DĪN.
彼の2つの論文、それらの内のひとつは、オスマンのスルタン・バーヤズィードBāyazīd2世(1481-1512)に献呈されたアル-リサーラ・アル・ファティッヤal-Risāla al-fatḥiyya(「勝利の論文」)であるが、サフィー・アッディーンṢAFĪ AL-DĪNに由来する理論的な著作の体系家派への、最後の、意味のある、追加の間にある。

※systematist【名詞】体系を作る人

They treat mainly of intervallic relationships, tetrachord, pentachord and octave species, and rhythm; however, in common with several of the later Systematist treatises they make no significant theoretical contributions in these areas.
それらは、主に、音程の関係、テトラコルドtetrachord、ペンタコルドpentachord、オクターブ種、リズムについて扱う;しかしながら、共通して、後の体系家の論文のいくつかをともない、それら(=2つの論文)はこれらの領域において意味のある理論的な貢献を何もしない。

※make a contribution to~で、「~に貢献する、~に寄与する」なので、make no contribution to~で「~に貢献しない」になるのかな?

※要するに新しい情報は何も無いという事?→「音程の関係、テトラコルド、ペンタコルド、オクターブ種、リズム」の分野においては何も新しい情報は無いということ?

Al-Lādhiqī is important, rather, for the information he provides on musical practice; while reproducing the definitions of the modes and rhythms given by earlier theorists, he also includes extensive lists relating to contemporary usage which give some insight into the various changes and developments taking place during the 15th century.
しかしながら、アル-ラーディキーAl-Lādhiqīが音楽的な実践について提供する情報のために、彼は重要である;より初期の理論家によって与えられた旋法とリズムの定義を再生産しつつ、彼はまた、15世紀の間に起こった様々な変化と発達へのいくつかの洞察を与える当時の用法に関係する広範囲に及ぶ一覧を含むので。

※Al-Lādhiqī is important, rather, for the information he provides on musical practice
アル-ラーディキーAl-Lādhiqīは重要である、予想以上に、彼が音楽的な実践について提供する情報のために。

※which=contemporary usage
※contemporary usage give some insight into the various changes and developments taking place during the 15th century.
当時の用法は、15世紀の間に起こった様々な変化と発達へのいくつかの物事の実態(真相)を見抜く力を与える。

Writings

著作

Al-risāla al-fatḥiyya fī al-mūsīqī [The victory treatise concerning the theory of music] (MS, GB-Lbl Oriental 6629; National Library, Cairo, f.j.7); Fr. trans. in La musique arabe, ed. R. d'Erlanger, iv (Paris, 1939), 257–498

アル-リサーラ・アル-ファティッヤ・フィー・アル-ムースィーキーAl-risāla al-fatḥiyya fī al-mūsīqī[音楽の理論にかかわる勝利の論文](手稿, GB-Lbl Oriental 6629; National Library, Cairo, f.j.7); フランス語訳 La musique arabe, ed. ロドルフ・デルランジェR. d'Erlanger, iv (Paris, 1939), 257–498

Zayn al-alḥān fī ‘ilm ta’līf al-awzān [The adorning of melodies in the composition of the measures] (MS, National Library, Cairo, f.j.350)
ザイン・アル-アルハーン・フィー・イルムタ・リーフ・アル-アウザーンZayn al-alḥān fī ‘ilm ta’līf al-awzān[拍子のある作品における旋律の装飾](手稿, National Library, Cairo, f.j.350)

Bibliography

参考文献

H.G. Farmer: The Sources of Arabian Music (Bearsden, 1940, 2/1965), 57
ヘンリー・ジョージ・ファーマーH.G. Farmer:アラブの音楽の情報源The Sources of Arabian Music (Bearsden, 1940, 2/1965), 57

Owen Wright
オーウェン・ライト











2012/09/03追記
「トルコ音楽にみる伝統と近代」には
ラーディクリ・メフメット・チェレビー(Lâdikli Mehmed Çelebi、?-1500?)として出てくる。







関連記事
Abdülkâdir Merâgîについて
http://minzokuongaku822.blog122.fc2.com/blog-entry-38.html
英語版WikipediaのAbd al-Qadir Maraghiの記事の翻訳とTurkish Music PortalのABDüLKADİR MERAGİの項の訳。

Abdülkâdir Merâgî作曲の声楽曲
http://minzokuongaku822.blog122.fc2.com/blog-entry-40.html
トルコ古典音楽の世界でAbdülkâdir Merâgî作曲とされている歌のリスト

アブドルカーデル・マラーゲイーの『旋律の意図』について(関 喜房)
http://minzokuongaku822.blog122.fc2.com/blog-entry-192.html
1977年の東洋音楽研究に載っている文章。

改定履歴
2012/09/03
「トルコ音楽にみる伝統と近代」に出てくるLâdikli Mehmed Çelebiを追記
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テーマ : 民族音楽
ジャンル : 音楽

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