スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

江利チエミ「ウスクダラ」

ウスクダラ の和訳、その解釈について(あえて掲載)
http://blog.goo.ne.jp/udebu60827/e/cac9e0f359539e80b73585a0f2d6f49e
によれば

1954年(昭和29年)9月発売のヒット曲。

日本語版Wikipedia"江利チエミ"
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B1%9F%E5%88%A9%E3%83%81%E3%82%A8%E3%83%9F
では

ウスクダラ/夢みるあの人  1954年8月発売

とあり、8月発売になっている?

江利チエミの世界
 ディスコグラフィ
  SP
http://www.geocities.jp/chiemi_eri/chiemi_sub3-sp_list.htm
によれば

1954年(昭和29年)(→江利チエミ17才時)
の8月の欄に

ウスクダラ/夢みるあの人

編曲は両方とも村山芳男。演奏も両方とも、原信夫とシャープス&フラッツ。
マトリクス番号はウスクダラが10246、夢みるあの人が10247。レコード番号はCL-160。劇中歌など特記事項:ジャンケン娘

とある

→B面は「夢みるあの人」?

江利チエミ - ウスクダラ @ 舊式音樂 【日文老歌區】 :: Xuite日誌
http://blog.xuite.net/djinmylife2007/360do/25871178
にSPレコードの写真あり。

その写真に

KING RECORD
CL-160
ウスクダラ(トルコ語)
USKUDARA
-A TURKISH TALE
(音羽たかし訳詞・村山芳男編曲)
江利チエミ
原信夫とシャープス・アンド・フラッツ

との文字が見える
(音羽たかし訳詞・村山芳男編曲)のあたりは読み難いので間違っているかもしれない。

1954年(昭和29年)の紅白歌合戦に江利チエミは「ウスクダラ」で出た?

goo音楽
music.goo.ne.jp/lyric/LYRUTND41362/index.html
によれば

江利チエミ「ウスクダラ」
作詞:S.Lee 音羽たかし
作曲:S.Lee

とあるが

S.Leeは後述の英語版のアーサー・キットのものに関わった音楽家なのでは?

再度
ウスクダラ の和訳、その解釈について(あえて掲載)
http://blog.goo.ne.jp/udebu60827/e/cac9e0f359539e80b73585a0f2d6f49e
によれば

実は少し前の1954年(昭和29年)8月に雪村いづみの「帰らざる河 / ウシュカ・ダラ」が発売されているらしい。

で、これは元々アメリカの黒人女性歌手アーサー・キット Eartha Kitt(1927-2008)の1953年の曲"Uska Dara - A Turkish Tale"に由来

3丁目 屋根裏 秘宝館:ウスクダラ
http://rosta.exblog.jp/8315437/
によれば、「ミュージックマガジン」2008年4月号に『ウスクダラ』のルーツを探る原稿(高橋修)があって、そこによれば

~アーサーキットは1928年生まれ、詳細不明だがパリなどに渡ってアメリカに帰ってきたところの吹き込みであったらしい。
「derterk in america」という曲がナフトゥー・ブランドワインの演奏で残っているらしい。録音が1924年でクレツマー音楽らしい(クレツマーとは東欧のユダヤ人のゲットーなどで歌い・演奏されていた音楽)。

それでこの原稿で高橋修というひとは、マリーカ・パパギーカがアメリカの持ち込んでいたのではと推理している。
1918年から37年まで膨大なレコードを吹き込んだギリシア人シンガーだという~

とのこと。

ここではアーサーキットは1928年生まれ、とあるが、英語版Wikipedia"Eartha Kitt"
http://en.wikipedia.org/wiki/Eartha_Kitt
によれば1927年1月17日生まれ。こちらのほうが正しいかな?

英語版Wikipedia"Eartha Kitt discography"
http://en.wikipedia.org/wiki/Eartha_Kitt_discography
によると

1953: "Uska Dara - A Turkish Tale" / "Two Lovers" (US; RCA; 47-5284)

だそうなのでB面はTwo Lovers?

--------------------------------------------------------------
2010/06/27追記

Wikipedia"ユスキュダル"
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A6%E3%82%B9%E3%82%AD%E3%83%A5%E3%83%80%E3%83%AB
によると

ユスキュダル(Üsküdar)はトルコの西、アナトリアの西端に位置するイスタンブルの一地区。市の中心とはボスポラス海峡を経て相対するアジア側にあり、旧名スクタリ、古名クルソポリス、またウスクダルとも呼ばれる。

英語版Wikipedia"Üsküdar"
http://en.wikipedia.org/wiki/%C3%9Csk%C3%BCdar
で補完
→Üsküdarは古代ギリシアでChrysopolis (Χρυσόπολις) 中世ではScutari(on) (Σκουτάριον)

--------------------------------------------------------------

同じ、「ミュージックマガジン」2008年4月号の内容を伝えるブログ

ウスクダラ
http://bukabukadon.seesaa.net/article/121870036.html
には「芸術新潮」2008年1月号に中村とうようが『世界をさすらう「ウシュカダラ」』という原稿を書いている、ともある。

~はんぶん以上はギリシアのポピュラー音楽であるレンベーティカの説明だが。

ギリシアとトルコは関係がふかいが、ここは省略して、トルコでまとめたCDブック『レンベーティカ』を紹介している。

このなかのヴァージニア・マンギドゥの『エクスタリ』という曲がウスクラダのメロディーらしい~

Amazonにページがある

レンベーティカレンベーティカ
(2007/11/11)
オムニバスローザ・エスケナージ

商品詳細を見る


ジャケット写真には3人写っているが、左下の男性は現代ギリシアの大衆歌謡レンベティカの音楽家パナヨティス・トゥンダス/Παναγιώτης Τούντας/Panayiotis Toundas(1886-1942)では?右下の女性はロザ・エスケナジ/Ρόζα Εσκενάζυ/Roza Eskenazi(1890頃?-1980)と思われる。

~このアルバムに収録されている多くは、<ギリシャのブルース>と呼ばれるレンベーティカ。イズミールやイスタンブールに生まれ、アテネ、アメリカに移住した音楽家たちが残した音源が中心です。そして最後のほうになって、アテネに登場した新世代、マルコス・ヴァンヴァカーリスなどが登場するわけですが、そういう意味でこの作品は、ギリシャ音楽としてのレンベーティカが誕生する瞬間の息吹を収録したアルバムと言えるかもしれません。 もちろん、アテネ新世代の音源が少ないからって、ブルージーな感覚が少ないわけではありません。一部収録されているアメリカに渡った音楽家たちの音源こそ、やや古典音楽的ですが、ギリシャ録音の多くは、ハッシシを売る港町の飲み屋で生まれたとされる音楽ならではの猥雑さが思い切り濃厚。特にローザ・エスケナージやリタ・アバジといった女性歌手たちのアバズレぶりはホレボレさせられます。そんな歌声が、ハバネーラにも通じる海の音楽らしいビートで歌われる曲などは、まさに地中海音楽のルーツ。こんなに味わい深い音楽は、ヨーロッパでもそうは存在しません。 ヨーロッパ音楽ファンだけでなく、アジアやアラブの歌ものがお好きなファンにも強くお勧めいたします~

このライス・レコード(日本のワールドミュージックのレーベル?)のCDの5曲目が「エスクタリ(ユスキュダル)」らしい。

興味深いことにこのCDの4曲目はローザ・エスケナージの歌うハリクラーキになっている。

→参考
Χαρικλάκι/Xariklaki/HariklakiとDarıldın mı gülüm bana/Esmerim güzelim
http://minzokuongaku822.blog122.fc2.com/blog-entry-112.html

同じCDの情報が以下にもあって
レコードショップ芽瑠璃堂『V.A./レンベーティカ』(KLR804)
http://www.clinck.co.jp/merurido/dtl.php?ky=KLR804
次のようなことが書いてある。

~初期レンベーティカを楽しめる豪華ブックレット付き編集盤!
 
 トルコのカラン・レーベルからユニークな編集盤が登場しました。カランと言えばトルコの古典音楽の古い音源を積極的にリイシューしてきたレーベルですが、でもこれはトルコではなく、なんとギリシャの音楽。レンベーティカの初期音源を集めたアルバムだからビックリです。
 ただ、トルコとギリシャはいまでこそあまり仲が良いとは言えませんが、20世紀初頭にはイズミールやイスタンブールなどの港町にたくさんのギリシャ人が住んでおり、独自の文化を育んでいました。そんな中で生まれた音楽がレンベーティカです。それが1920年代にギリシャ人の大量退去にともなってアテネに渡り、さらにさまざまな音楽的要素と混じりあって、<ギリシャのブルース>と呼ばれるレンベーティカに発展しました。
 このアルバムに収録されている多くは、その元になったとされるレンベーティカ。イズミールやイスタンブールに生まれ、アテネ、あるいはアメリカに移住した音楽家たちが残した音源が中心に集められています。そして最後のほうになって、アテネに登場した新世代、マルコス・ヴァンヴァカーリスなどが登場するわけですが、そういう意味でこの作品は、ギリシャ音楽としてのレンベーティカが誕生する瞬間の息吹を収録したアルバムと言えるかもしれません。
 もちろん、アテネ新世代の音源が少ないからって、ブルージーな感覚が少ないわけではありません。一部収録されているアメリカに渡った音楽家たちの音源こそ、やや古典音楽的ですが、ギリシャ録音の多くは、ハッシシを売る港町の飲み屋で生まれたとされる音楽ならではの猥雑さが思い切り濃厚。特にローザ・エスケナージやリタ・アバジーといった女性歌手たちのアバズレぶりはホレボレさせられます。そんな歌声が、ハバネーラにも通じる海の音楽らしいビートで歌われる曲などは、まさに地中海音楽のルーツ。こんなに味わい深い音楽は、ヨーロッパでもそうは存在しません。
 そんな貴重音源をたっぷり収録したこのアルバムのもうひとつの魅力は、貴重写真満載の詳しいブックレット。しかも英語解説までついているのですから、至れり尽くせりです。今回のリリースでは、そんな詳しい解説の翻訳原稿をつけてお届けいたします。
 まさに2007年を代表する復刻アルバムのひとつ。ヨーロッパ音楽ファンだけでなく、アジアやアラブの歌ものがお好きなファンにも強くお勧めください~

kalanで作られたものをライス・レコードが輸入したのかな?

kalan.comで探してみた。
見つけた。

http://www.kalan.com/english/scripts/album/dispalbum.asp?id=4194

Rembetika
Songs of Love, Exile, Prison and Hash Dens
Collective

Classic Turkish Music
Kalan Music (388) , 2007
Cd-Booklet, Studio

Tracks

1- Dervis ve Rita (Dervisis Ke Rita / Dervish and Rita) 3'15'' Sample
2- Gazel Nihavent 3'28'' Sample
3- Eger Gurbete Gidersen (San Pas Ta Ksena / If You Leave For Foreign Lands) 2'54'' Sample
4- Hariklaki 3'04'' Sample
5- Uskudar (Eskutari) 3'04'' Sample
6- Arapi Gazel Usak 3'30'' Sample
7- Hanimlar (Ta Hanumakya / The Girls) 3'14'' Sample
8- Kanarya (To Kanarini / Canary) 3'14'' Sample
9- Galata Manes ''Adam Aman'' 3'27'' Sample
10- Kadife (Kadifes / Velvet) 3'20'' Sample
11- Nargilenin Sesi / Yedikule (I Foni Tu Argile / The Voice of the Nargile) 3'07'' Sample
12- Siros Adali Katolik Kiz (Frangosiriani / Catholic Girl From Syros) 3'12'' Sample
13- Rahibe (Kalogria / The Nun) 3'20'' Sample
14- Cakici (Cakicis / Tsakitzis) 3'07'' Sample
15- Ciftetelli (Tsifteteli) 3'11'' Sample
16- Bir Tekne Tutacagim (Mia Varkula Tha Navloso / I'll Set Out in a Boat ) 2'52'' Sample
17- Ucakla Gelecegim (Aeroplano Tha Paro / I'll Take a Plane) 0 3'16'' Sample
18- Yemin Etme Yalanci Kadin (Min Orkizese Vre Pseftra / Don't Make Promises, You Lying Woman ) 3'20'' Sample
19- Neden Geldim Amerika'ya (Why Did I Come to Amerika) 4'05'' Sample
20- Minore Manes 3'21'' Sample
21- Cal Benim Sadik Buzikim ( Pekse Buzuki Mu Pisto / Play My Trusty Bouzouki) 3'25'' Sample
22- Beikos

マリカ・パパギカ/Marika Papagika/Μαρίκα Παπαγκίκα(1890-1943)だが、ギリシアの女性歌手で、アメリカに移民した人らしい。
→この人は現代ギリシアの大衆歌謡レンベティカの歌手?

で、ギリシアではUska DaraのメロディはΑπό ξένο τόπο/Apo xeno topoという曲名でギリシア語の歌詞で歌われている
Από ξένο τόπο/Apo xeno topoの読みは「アポ・クセノ・トポ」。歌詞の最初の部分を曲名にしている。

→これはギリシアの歌なのか、というと違うと思う。以前
Qaddukal mayyas ya 'omriとAda sâhillerinde bekliyorumとΣαν πας στα ξένα
http://minzokuongaku822.blog122.fc2.com/blog-entry-115.html
などの記事でも書いたように、ギリシアの歌・トルコの歌・シリアの歌というよりも、旧オスマン帝国の支配領域下に分布する歌、と理解したほうが良いと思われる。

で、ギリシアではギリシア語の歌詞で歌われていて(Από ξένο τόπο/Apo xeno topo)、トルコではトルコ語の歌詞で歌われている。

Από ξένο τόποの歌詞と思われるもの。

Aπό ξένο τόπο κι απ' αλαργινό
ήρθ' ένα κορίτσι, φως μου, δώδεκα χρονώ

Ούτε στην πόρτα βγαίνει ούτε στο στενό
ούτε στο παραθύρι φως μου, δυο λόγια να της πω

Έχει μαύρα μάτια και σγουρά μαλλιά
και στο μάγουλό του, φως μου, έχει μιαν ελιά

Δε μου τη δανείζεις δεν μου την πουλάς
την ελίτσα που 'χεις, φως μου, και με τυραννάς

Δε σου τη δανείζω, δεν σου την πουλώ
μόν' να τη χαρίσω θέλω σε κείνον π' αγαπώ

トルコでは民謡(Türk Halk Müziği)扱い?
→イスタンブール生まれ、イスタンブル没のサフィエ・アイラSafiye Ayla(1907-1998)も歌ってるので、農村の歌ではなく都会的な歌なのかもしれない。サフィエ・アイラSafiye Aylaはサナートとか歌ってるトルコの女性歌手。(サナート=トルコ音楽のジャンルのひとつ。トルコ古典音楽=トルコ芸術音楽=オスマン帝国宮廷音楽的な要素を持つ音楽。)

トルコ語Wikipedia"Safiye Ayla"
http://tr.wikipedia.org/wiki/Safiye_Ayla

トルコの歌の曲名は歌詞の最初の部分であらわされることが多い。
で、トルコではÜsküdar'a gider ikenという曲名。
これは歌詞の最初の部分。
また別名でKatibimとも言っているらしい。
Katibimの名前もおそらく歌詞由来。
Katibimの意味は「彼氏/私の彼氏/私の愛する彼氏/あの人」といったぐらいの意味?kâtibまでが「彼氏」、imが「私のもの」の意味らしい。
kâtib=Kâtipかな?
トルコ語ではbの音がpになってしまったりするっぽいので。
→「トルコ語の文法規則によって、「トルコ語の単語は有声子音 B、 C 、 D、 G で終わることはない」。もしも外来語の中でこれらの子音で終わるものが有る時は、対応する無声子音 P、Ç、 T 、 Kに変わります。」
Üsküdar'a gider ikenの意味は不明。Üsküdar’a Gider İken Aldı Da Bir Yağmurで「ウスクダラに行った時は雨だった」の意味?

トルコ語で kâは「キャー」の発音になる
→参考
東京外国語大学>東外大言語モジュール>トルコ語>発音モジュール理論編>5.子音>3.k, g
http://www.coelang.tufs.ac.jp/modules/tr/pmod2/5-3/1.html

トルコ語の歌詞:

Üsküdar’a Gider İken Aldı Da Bir Yağmur,
Kâtibimin Setresi Uzun Eteği Çamur.
Kâtip Uykudan Uyanmış Gözleri Mahmur.

Kâtip Benim Ben Kâtibin El Ne Karışır,
Kâtibime Kolalı Da Gömlek Ne Güzel Yaraşır.

Üsküdar’a Gider İken Bir Mendil Buldum,
Mendilimin İçine De Lokum Doldurdum.
Kâtibimi Arar İken Yanımda Buldum.

Kâtip Benim Ben Kâtibin El Ne Karışır,
Kâtibime Kolalı Da Gömlek Ne Güzel Yaraşır.

詞の形式はtürküsüらしい。
楽譜
http://notaarsivleri.com/thmnotalar/01140.png
→この楽譜では歌われる地域:イスタンブルになってる。

neyzen.comにも楽譜あった。pdf。
http://www.neyzen.com/nota_arsivi/02_klasik_eserler/066_nihavend/uskudara_gider_iken_ney.pdf

makam:Nihâvendの扱いを受けてる。

トルコはアラブと同族か?
http://www.geocities.co.jp/CollegeLife-Labo/6084/usukudara.htm
にカタカナ読みが載ってる。

Üsküdar’a Gider İken Aldı Da Bir Yağmur,
ユスキュダラ ギデリケン アルドゥダ ビル ヤームル

Kâtibimin Setresi Uzun Eteği Çamur.
キャティビミン セティレスィ ウズン エテーイ チャームル

Kâtip Uykudan Uyanmış Gözleri Mahmur.
キャティプ ウイクダン ウヤンムシュ ゲズレリ マームール

Kâtip Benim Ben Kâtibin El Ne Karışır,
キャティプ ベニム ベン キャティビン エルネ カルシュル

Kâtibime Kolalı Da Gömlek Ne Güzel Yaraşır.
キャティビメ クラルダ ゲムレック ネ ギュゼル ヤクシュル


Aldı DaがalddaになっているがAldı Daのほうが良いのでは?
またGözleriを「ゲズレリ」としているが「ギョズレリ」のほうが良いのでは?
Mahmurはマームールではなくマフムルのほうが良いのでは?

江波戸昭「世界の民謡をたずねて」(自由国民社)
に日本語訳が載っているそうだ。

ウスクダラに行った時は雨だった
キャーティップの着物の裾は長く、跳ね上がっていた。
キャーティップは起きたばかりなのか、目がぼんやりしていた。
キャーティップは私のもの 
私はキャーティップのもの
腕を組めるのは私だけ

キャーティップ:アラビア語で「書記」。転じて「下級役人」「彼氏」「亭主」の意

Kâtipはアラビア語のカーティブ kātib كاتب に由来すると思われる。
アラビア語のカーティブ(書記)は「書く」を意味するkatabaの能動分詞に由来
語根はk-t-bで、同じ語根の言葉に本、書籍を意味するキターブがある
例えば、「書く人」=作家:kātib,「書く場所」=机:maktab、「書かれたもの」=本:kitābなど

書く人 kātibは作家・書記の意。
場所を表すマを付けたらmaktabで書く場所、つまり、机の意味。

オスマントルコ語にはアラビア語・ペルシア語の単語が大量に入っていた。

旧ユーゴスラビアでは
Ruse kose curo imaš
という曲名で知られているようだ。
旧ユーゴスラビアというよりセルビアかもしれない。
Ruse kose curo imašの読みは「ルセ・コセ・クロ・イマシュ」?
例によって歌詞の最初の部分が曲名になっている。

Ruse kose curo imašの歌詞

Ruse kose curo imas zalis li ih ti
Aman da ih zalim ne bi ti ih dala
Da ih mrsis ti
Crne oci curo imas zalis li ih ti
Aman da ih zalim ne bi ti ih dala
Da ih pijes ti
Medna usta curo imas zalis li ih ti
Aman da ih zalim ne bi ti ih dala
Da ih ljubis ti

------------------------------------------------------------------------------------------
ブルガリアのドキュメンタリーにChia e tazi pesen?(英題:Whose Is This Song?,2003年,監督Adela Peeva )というのがある。

ギリシャ人、マケドニア人、トルコ人、セルビア人、ブルガリア人が、ある歌(江利チエミが歌った「ウスクダラ」として日本では知られている)の帰属をめぐって争う、という話。

UNAFF2003での紹介ページ。英語。
http://www.unaff.org/2003/f_whose.html

ブルガリア映画「この歌は誰のもの?」
http://gcoe.hus.osaka-u.ac.jp/101022ensyu.pdf

ブルガリア映画「この歌は誰のもの?」(2003年)は、ギリシャ人、マケドニア人、トルコ人、セルビア人、ブルガリア人が、ある歌(江利チエミが歌った「ウスクダラ」として日本では知られている)の帰属をめぐって争う、という話。

------------------------------------------------------------------------------------------
2011/07/01追記

石陽消息
2011-03-11 「ユスキュダルの町に来てみたら」
http://d.hatena.ne.jp/agarih/20110311
に歌詞の日本語訳あり

~トルコ語の実際の歌詞は、訳せばまあこんなところである。

 「ユスキュダルの町に来てみたら
 にわかに雨が降りだして
 おともの彼の長いすそ
 はねがかかってしまったよ
 はて今しがたのお目覚めか
 眠そな目をしておりました
 わたしの腕には彼の腕
 シャツがぱりりとよく似合う

 ユスキュダルの町に来てみたら
 ハンカチ1枚ひろったよ
 わたしのハンカチその中は
 ロクムのお菓子がいっぱいだ
 彼の姿をさがしたら
 隣にすわっておりました
 わたしの腕には彼の腕
 シャツがぱりりとよく似合う」~

江波戸昭「世界の民謡をたずねて」(自由国民社)に載っているという日本語訳と比較してみると面白い。


改定履歴
2010/06/27
Üsküdarの場所、ギリシア語での旧名について追記

2010/06/29
トルコ語で kâは「キャー」の発音になる追記

2010/11/12
関連記事にカラギョズで歌われる歌曲を追加

2011/07/01
ブログ、石陽消息「ユスキュダルの町に来てみたら」よりの日本語訳の情報を追加

関連記事
カラギョズで歌われる歌曲
http://minzokuongaku822.blog122.fc2.com/blog-entry-102.html
→カラギョズでもウスクダラが歌われる。

Qaddukal mayyas ya 'omriとAda sâhillerinde bekliyorumとΣαν πας στα ξένα
http://minzokuongaku822.blog122.fc2.com/blog-entry-115.html

Candan ErçetinのアルバムAman Doktor
http://minzokuongaku822.blog122.fc2.com/blog-entry-114.html
このアルバムにAda Sahillerinde Bekliyorumが含まれている。

Κατινάκι μου γιά σέναとÇanakkale içinde Aynalı Çarşı
http://minzokuongaku822.blog122.fc2.com/blog-entry-113.html

Χαρικλάκι/Xariklaki/HariklakiとDarıldın mı gülüm bana/Esmerim güzelim
http://minzokuongaku822.blog122.fc2.com/blog-entry-112.html

パナヨティス・トゥンダス,Παναγιώτης Τούντας,Panayiotis Toundas,1886-1942
http://minzokuongaku822.blog122.fc2.com/blog-entry-111.html

Δημητρούλα μουとEntarisi Ala Benziyor
http://minzokuongaku822.blog122.fc2.com/blog-entry-110.html
スポンサーサイト

テーマ : 民族音楽
ジャンル : 音楽

検索フォーム Search
プロフィール

白いりんご

Author:白いりんご
民族音楽に関するメモ。情報の信頼性は低いので注意。
検索エンジン経由で来られた方へ。
目当ての記事が見つからない場合、記事を移動している可能性があります。右上のブログ内検索を御利用下さい。

最新コメント
最新トラックバック
カテゴリ Category
RSSリンクの表示
リンク
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。