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Acem Aşîran AyinとŞevk-efzâ Sâz Semâîsi

Hüseyin Fahreddin Dede(1854-1911)作曲のAcem Aşîran Ayinの3.Selâmを聞いていて、どこかで聞いた覚えがあるな、と感じた。

NÂYÎ SAÎD DEDE(1803?-1853)作曲のŞevk-efzâ Sâz Semâîsiだった。
Acem Aşîran Ayinの3.SelâmのUsulがAksak Semâîの部分。器楽の部分。それと、NÂYÎ SAÎD DEDE作曲のŞevk-efzâ Sâz Semâîsiの1 hane(Serhâne)の旋律が全く同じ。

※Acem Aşîran Ayinの3.SelâmのUsulはDevr-i Kebîr→Aksak Semâî→Yürük Semâîとかわってゆく。そのAksak Semâîの部分。ちなみに、Acem Aşîran Ayinだけではなく、いくつものAyinの3.Selâmが同じようにDevr-i Kebîr→Aksak Semâî→Yürük Semâîと変化していく。



İstanbul Devlet Klasik Türk Müziği Korosu
http://devletkorosu.com/‎
の作曲家Bestekârの所にあるNÂYÎ SAÎD DEDE、NEYZEN SÂLİH DEDE(とDEDE SÂLİH EFENDİ。何故か同じ人物の項目が2つに分かれて存在する)、NEYZEN YUSUF PAŞAなどの情報を参考に推測すると、以下のような状況では?と推測している。

1.NÂYÎ SAÎD DEDE(1803?-1853)がŞevk-efzâ Sâz Semâîsiを作曲した。
2.NEYZEN SÂLİH DEDE(?-1888)はNÂYÎ SAÎD DEDE(1803?-1853)の弟である。
3.NEYZEN SÂLİH DEDE(?-1888)はAcem Aşîran Peşrev(UsulはDevr-i Kebîr)を作曲した。
4.NEYZEN YUSUF PAŞA(1821-1884)はNÂYÎ SAÎD DEDE(1803?-1853)の息子である。
5.Hüseyin Fahreddin Dede(1854-1911)はNEYZEN SÂLİH DEDE(?-1888)にネイNeyを教えてもらったらしい。
6.Hüseyin Fahreddin Dede(1854-1911)はNEYZEN YUSUF PAŞA(1821-1884)にネイNeyを教えてもらったらしい。
7.Hüseyin Fahreddin Dede(1854-1911)はAcem Aşîran Ayinを作曲した。

要するにHüseyin Fahreddin DedeがNÂYÎ SAÎD DEDEの旋律を取り入れた、と推測しているのだが、どうだろうか?間違っているだろうか、合っているだろうか。
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テーマ : 民族音楽
ジャンル : 音楽

踊念仏とセマーの比較

鎌倉時代の、時宗の一遍上人の踊念仏と、近世ペルシア語で神秘的な内容の詩を書いたメヴラーナを名祖とするメヴレヴィー教団のセマーを比較することによって、踊念仏をもっと広い視野で見ることが出来ないか?世界的な視野で見ることが出来ないか?

鎌倉時代に新宗教が色々出てきたのは、蒙古襲来で社会が不安定になったから?
同じような時期にモンゴル軍は西へも進んでおり、メヴラーナはホラサーン地方のバルフから西へと移動している。


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念仏踊(ねんぶつおどり)[ 日本大百科全書(小学館) ]
[ 執筆者:高山 茂 ]
より

…念仏や和讃(わさん)を唱えながら、鉦(かね)、太鼓、瓢(ふくべ)などをたたいて踊る民俗芸能。踊念仏ともいう。…

→メヴラーナMevlânâの詩を歌い、ネイ(トルコ語:ney)と呼ばれる葦(「アシ」もしくは「ヨシ」と読む)の笛を吹き、くるくる回転する踊りを行なうのがセマーSemâ。クデュム(トルコ語:kudüm)と呼ばれる2つで一組になる太鼓も叩く。

…平安時代に空也(くうや)が始めたという。…

→メヴラーナ(=「ルーミー」とも言う)は、
ルーミー [ 日本大百科全書(小学館) ]
Jālāl al-Dīn Muh.ammad Rūmī
(1207―1273)
[ 執筆者:黒柳恒男 ]
によれば、

生没年が1207-1273なので、後になる?空也(くうや)って何年?
→でもイスラーム圏の神秘主義者はもっと前からサマーをやっていたのでは?

※サマーもしくはサマーゥ(アラビア語:سماع)≒セマーSemâ


平凡社イスラム事典(旧版)
歌舞音曲(カブオンギョク) 
(前嶋信次)
より

…また13世紀に小アジアのコニヤに起こった神秘主義のメヴレヴィー教団の人々のように,音楽に合わせて旋舞することを重要な行事としていた例もあり,…


空也(くうや) [ 日本大百科全書(小学館) ]
(903―972)
[ 執筆者:五来 重 ]
によれば、
空也の生没年は903―972。

メヴラーナ(=ルーミー)の生没年1207―1273より、ずいぶん前。


再び、
念仏踊(ねんぶつおどり)[ 日本大百科全書(小学館) ]
[ 執筆者:高山 茂 ]
より。

…空也は諸国を遍歴して民衆に念仏を広め、市聖(いちのひじり)とも阿弥陀(あみだ)聖とも崇敬されたが、京の市(いち)や四条の辻(つじ)で踊念仏を始めたと伝えられる。はたして空也の念仏に踊りが伴っていたかどうかは明らかではないが、鎌倉時代になって一遍(いっぺん)が出て、諸国遊行(ゆぎょう)し踊念仏を広めた。…

→「空也の念仏に踊りが伴っていたかどうかは明らかではない」とのこと。

→一遍の生没年は?

一遍(いっぺん) [ 日本大百科全書(小学館) ]
(1239―1289)
[ 執筆者:広神 清 ]
によれば、

1239-1289。メヴラーナの生没年1207―1273と比較すると、メヴラーナ(=ルーミー)より年下になる。

ルーミー(るーみー) [ 日本大百科全書(小学館) ]
Jālāl al-Dīn Muh.ammad Rūmī
(1207―1273)
[ 執筆者:黒柳恒男 ]
によれば、

…神秘主義教団「メフレビー教団」(踊るデルウィーシュ)の開祖としても名高い彼…


→一遍とメヴラーナ(=ルーミー)って共通する部分があるようにも思う。同じ様に歌い、踊った。
→いや、でもインドにも歌い、踊った(しかも宗教的な内容の詩を歌い上げた)詩人が、いたのでは?

→一遍とメヴラーナは同じ様に歌い、踊っただけでなく、宗教に関連しているのも同じと言えるのでは?一遍は宗教的な内容の言葉を言い(「念仏」を唱えた)、メヴラーナは神秘的な内容の詩を言った。現在、トルコ共和国でショー(英語:show)として見る事の出来るセマーSemâとメヴラーナの時代、メヴラーナが生きていた時代のものと同じかどうかは分からないのでは?いや、違うほうが可能性が高いのでは?いや、でもヨーロッパ人が昔メヴレヴィー教団の行なうセマーSemâを見て、版画にして残したのがあるのでは?17世紀?

再び、
念仏踊(ねんぶつおどり)[ 日本大百科全書(小学館) ]
[ 執筆者:高山 茂 ]
より。

…『一遍上人絵伝(いっぺんしょうにんえでん)』(1299)には当時の踊念仏のさまが描かれているが、それは勇躍歓喜しつつ乱舞形式で踊ったもののようである。…

→セマーSemâの絵図で、残っている古いもので、一番古いものは何だろう?17世紀ぐらいまでしか遡れない?
ミニアチュール(フランス語:miniature)がある?

※ミニアチュール
イスラーム圏の本の挿絵を指してます。

※Jean Baptiste Vanmourという、ヨーロッパ人の画家らしい人物が残した油絵があるようだ。Jean Baptiste Vanmourは1671年生まれ、1737年没らしい。

→生没年はFaroqhi, Suraiya. The Cambridge History of Turkey: The later Ottoman Empire, 1603-1839 Cambridge University Press. 2006. ISBN 978-0-521-62095-6
という本の443ページ由来の情報らしい。未確認。

Jean Baptiste Vanmourはオスマン帝国の絵を残しているらしい。この人物の描いた油絵にペラ(Pera。地名)でのデルヴィーシュを描いた絵があるらしい。

※一遍上人絵伝の方が随分古い?

再び、
念仏踊(ねんぶつおどり)[ 日本大百科全書(小学館) ]
[ 執筆者:高山 茂 ]
より。

…このように踊念仏にはとくに定まった型がなかったので、のちには他の芸能と結び付いたり風流(ふりゅう)化したりして娯楽的色彩を強めるに至り、全国各地でさまざまな特色をもって行われるようになった。…

→トルコのアレヴィー派のセマーはメヴレヴィー教団のセマーとちょっと違うよね?

※回るアレヴィー トルコの都市における場とパフォーマンスの人類学
米山 知子
A5判 / 224ページ / 並製
定価: 2400円 + 税
ISBN978-4-7998-0101-7 C1039
[2011年12月 刊行]
という本があるようだ。

この本の出版社の内容紹介(以下のURL)によると、
http://www.stylenote.co.jp/books/isbn978-4-7998-0101-7.html

…アレヴィーとは、トルコを中心とする地域に居住するイスラームの影響を強く受けた人々のことである。彼らの身体技法にセマーと呼ばれる、歩くことと旋回動作を基本とするものがある。聖者を追悼するお祭りの、夜の宗教儀礼の中で行われることもあれば、明るい部屋や照明のたかれた大きなイベントホールで行われることもあり、様々な場で「トルコ民俗舞踊」としても実践されている。しかし担い手たちは、セマーが行われる場所に関係なく「神への愛(信仰心の表れ)」であるといい、単なる楽しみやショーとして語ることは少ない。…

再び、
念仏踊(ねんぶつおどり)[ 日本大百科全書(小学館) ]
[ 執筆者:高山 茂 ]
より。

…天道念仏は太陽を拝み五穀豊穣(ごこくほうじょう)を祈る踊り。…(中略)…福島県の空也念仏は空也上人の命日といわれる9月11日にその墓前で踊られる。泡斎念仏は常陸(ひたち)の僧泡斎が勧進(かんじん)のため踊り出したといわれる。…

→いろいろあるんだ。

平凡社『イスラム事典』(旧版)
メヴレウィー教団
(小山皓一郎)
より

…トルコの神秘主義教団(タリーカ)。マウラウィー教団ともいう。この名は開祖ルーミー(1207~73)の尊称マウラーナー(我らが導師)に由来する。初めアナトリアの古都コニヤを中心とする小教派であったが、…(中略)…民衆の間からしだいに社会上層部に支持層が上昇し、洗練された学問・芸術の母体となった。…(中略)…とくに音楽に合わせて集団をなして旋回するジクル(サマーとも呼ばれる)はよく知られ、西欧での別称「踊る(旋舞する)デルヴィーシュ」はこれに由来する。…


時宗(じしゅう) [ 日本大百科全書(小学館) ]
1. 沿革
[ 執筆者:広神 清 ]   
によれば、

…また、時衆は踊念仏を興行して、人々を宗教的法悦に誘い込んだという。歓喜踊躍(かんぎゆやく)した群衆が輪になり、口々に「南無阿弥陀仏」の念仏を唱え、鉦(かね)をたたきながら乱舞するさまは、『天狗草紙(てんぐぞうし)』や『野守鏡(のもりのかがみ)』に記録されており、その独特な布教方法に人気の集中したことがわかる。…

→トルコ人(テュルク系の人びと)がセマーSemâに興味を示したのと似てるかも?難解な、イスラームという宗教の教義を説くのでは無く、歌い・踊る、イスラーム圏の神秘主義者(スーフィー)達の活動は、テュルク系の人びとに対してイスラームという宗教を信仰させるのに、布教するのに、とても役立った?

イスラム教(いすらむきょう)[ 日本大百科全書(小学館) ]
3. 歴史
スーフィズムとイスラム世界の拡大
[ 執筆者:中村廣治郎 ]
より

…こうしてイスラムは、アラブ・ムスリムが活動の舞台から姿を消すと、モンゴル人征服者を改宗し、トルコ人、イラン人、インド人、マレー人、インドネシア人、中国人、アフリカ人のなかにその担い手をみいだし、新たな発展を遂げたのである。そして、この発展とイスラム化に活力を与えたのがスーフィー的イスラムであり、スーフィー教団の聖者や商人であった。…

時宗(じしゅう) [ 日本大百科全書(小学館) ]
1. 沿革
[ 執筆者:広神 清 ]   
によれば、

…時衆僧は仏僧としての教化活動のほかに、広く茶道、花道、連歌、書画などの分野でも才能を示し、…

→メヴレヴィー教団が、オスマン帝国時代に由来する、現在トルコ共和国に伝わり、残っている、芸術に足跡を残したのに似てるかも?オスマン帝国時代に由来する、現在トルコ共和国に伝わっている音楽、トルコ共和国で「古典トルコ音楽」「トルコ芸術音楽」と呼ばれている音楽、オスマン帝国時代に由来する芸術音楽において絶対に省略できない足跡をメヴレヴィー教団に属した人々は残している。

※古典トルコ音楽
斉藤完「『古典トルコ音楽』とは何か」(アラブの音文化 グローバルコミュニケーションへのいざない、スタイルノート、2010年、所収)35頁より

…古典トルコ音楽の原語は「クラースィック・テュルク・ムスィキスィ」であり、この「クラースィック」は近代西洋からの外来語にほかならない。つまり、日本における西洋からの外来語の表記に従えば、「クラシック・トルコ・音楽」となる。加えて「ムスィキスィ」の代わりに「ミュズィイ」の語が用いられることもあり、これも近代になって西洋から伝わった言葉であることを勘案すると、「クラシック・トルコ・ミュージック」となる。日本における外来語の受容やそれに対する認識の仕方を異文化に当てはめることには慎重を期せねばならないが、「クラースィック・テュルク・ムスィキスィ」の日本語訳として「古典トルコ音楽」を採用することには、検討の余地があることをあらかじめ付言しておく…






現在、トルコ共和国のイスタンブル市ゼイティンブルヌZeytinburnu区の中のメルケズエフェンディMerkezefendi地区にあるメヴレヴィー教団の修道場(イェニカプ・メヴレヴィハーネスィYenikapı Mevlevihânesi)は、オスマン帝国時代に由来する芸術に足跡を残した。

※メヴレヴィー教団の修道場はトルコ共和国内にいくつもある。イスタンブル市の中にもいくつもある。イェニカプ・メヴレヴィハーネスィはイスタンブル市の中にあるその内のひとつ。

イェニカプ・メヴレヴィハーネの墓地、心痛むこの状況
2013年04月07日付 Zaman紙
(翻訳者:菱山湧人)
(記事ID:29634)
http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/html/pc/News20130408_035227.html

…イェニカプ・メヴレヴィハーネは、メヴレヴィー教団のイスタンブルにおける最大の中心地で、トルコ文化史においても重要な場所のうちの一つだ。ゼイティンブルヌのメルケズエフェンディ地区にあり、…(中略)…ウトゥリやデデ・エフェンディのような偉大な芸術家を輩出したメヴレヴィハーネの一部は、ファーティフ・スルタン・メフメト大学の文明融和研究センターとして機能している。…

オスマン帝国時代に由来する芸術音楽の歴史において、ウトリーItrîとデデ・エフェンディDede Efendi(1778-1846)は最重要級の人物だが、2人ともメヴレヴィー教団に属していた。

※Itrî
トルコ共和国で使われているアルファベットではİの字とIの字を区別する。

東京外大言語モジュール|トルコ語 発音|理論編 - 東京外国語大学
4.母音
> 4.2.狭母音
http://www.coelang.tufs.ac.jp/modules/tr/pmod/theory/index.html
によれば、
İは「日本語の「イ」が近い音ですが、日本語の「イ」より唇を左右に引きましょう。」
Iは「日本語共通語の「ウ」が近い音ですが、日本語共通語の「ウ」より唇を左右に引きましょう。」
Uは「日本語近畿方言の唇を丸めた「ウ」が近い音ですが、日本語近畿方言の「ウ」より唇を丸めましょう。」


※Itrî(「ウトゥリー」というフリガナが良いか、「ウトリー」が良いか?「ウトリー」の方が良いかな?)は、西暦1630~40年の間に生まれ、亡くなったのは1711年か1712年らしい。
→情報元:
Turkish Music Portal
Composers and Performers / Turkish Classical Music / Composers
ITRİ
http://www.turkishmusicportal.org/composer.php?id=60

なお、

İstanbul Devlet Klasik Türk Müziği Korosu
1976'DAN BERİ ESERLERİNİ İCRA ETTİĞİMİZ BESTEKARLAR
ITRÎ
http://devletkorosu.com/site/index.php?option=com_content&task=view&id=32&Itemid=34
(トルコ語)によれば、生没年は1640年生まれ、1712年没。

※デデ・エフェンディDede Efendiの生没年の情報元は、

İstanbul Devlet Klasik Türk Müziği Korosu
1976'DAN BERİ ESERLERİNİ İCRA ETTİĞİMİZ BESTEKARLAR.
DEDE EFENDİ
http://devletkorosu.com/site/index.php?option=com_content&task=view&id=33&Itemid=34
より。

※ItrîはBuhurîzade Mustafa EfendiとかBUHURİZÂDE MUSTAFA ITRÎ EFENDİとかの表記もある。(オスマン帝国時代の人物名の問題がある。これを説明しだすと凄く長くなるので省略。現代の日本とオスマン帝国時代では名前に関する色々に違いがある)→一応注。Itrî、Buhurîzade Mustafa Efendi、BUHURİZÂDE MUSTAFA ITRÎ EFENDİは現代のトルコ共和国で使われているアルファベットでの表記。

※デデ・エフェンディDede Efendi(1778-1846)の名前は、Derviş İsmail、Dede、Dede Efendi、Hammâmîzâde İsmâil Dede Efendi、İsmail Dedeとかの表記もある。

一遍上人絵伝(いっぺんしょうにんえでん) [ 日本大百科全書(小学館) ]
[ 執筆者:村重 寧 ]
より。

…一遍は伊予国(愛媛県)の生まれ。初め浄土宗を修めるが、のち独自の宗旨を打ち立てて時宗を興す。とくに踊念仏という独得の信仰形式を生み出し、…

→やっぱり、一遍とメヴラーナ(=ルーミー)は比較すると興味深い知見が得られるかも。
→いや、一遍とメヴラーナ(=ルーミー)を直接比較するのではなく、一遍の生み出した踊念仏と、現在トルコ共和国に伝わっているセマーSemâを比較したら良いのかも?

現在トルコ共和国に伝わっているセマーSemâは、具体的には、くるくる回転しながら踊り、歌い、ネイneyと呼ばれる葦(「アシ」もしくは「ヨシ」と読む)を吹く。歌っている内容、つまり、詩はメヴラーナの書いたもので、神秘的な内容。というか、イスラーム圏の神秘主義(タサッウフ[トルコ語:Tasavvuf])の内容。宗教的な内容。

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テーマ : 民族音楽
ジャンル : 音楽

メヴレヴィーMevleviの音楽家・作曲家のスィルスィラSilsila

Title:The Aesthetics of Motion in Musics for the Mevlana Celal Ed-Din Rumi
Author: Victor Amaro Vicente

の151ページにSilsila of Mevlevi Musicans and Composers メヴレヴィーの音楽家・作曲家のスィルスィラというのを見つけた。







ナーイー・オスマン・デデ Nayi Osman Dede(1652-1730)の娘(Saîde Hanımと言うらしい)の子が、アリー・ヌトゥキー・デデ Ali Nutki Dede(1762-1804)、アブデュルバーキー・ナースル・デデ Abdülbaki Nasır Dede(1765-1821)、アブデュッラヒーム・キュンヒー・デデ Abdürrahim Künhi Dede(1769-1831)の3兄弟。血縁関係。彼ら3兄弟は、オスマン・デデの孫になる。

アリー・ヌトゥキー・デデ Ali Nutki Dede(1762-1804)はハンマーミーザーデ・イスマーイール・デデ・エフェンディ Hammamizade İsmail Dede Efendi(1777-1845)の精神上の師。音楽上の師では無いらしい…
ちなみにヌトゥキーは、Şevkutarab Âyinを作曲してる。

アブデュルバーキー・ナースル・デデ Abdülbaki Nasır Dede(1765-1821)はスルタン・セリム3世 Sultan Selim III(1761-1808)の意向で?楽譜を作ったらしい。初めて記譜されたメヴレヴィー・アーイーンはセリム3世作曲のMakam Sûz-i Dil-Ârâのもので、ナースル考案の楽譜で記録されたとのこと。

デッラールザーデ・イスマーイール・エフェンディ Dellalzade İsmail Efendi(1797-1869)は、ハンマーミーザーデ・イスマーイール・デデ・エフェンディ Hammamizade İsmail Dede Efendi(1777-1845)の弟子。

ゼキャーイー・デデ・エフェンディ Zekai Dede Efendi(1825-97)は、デッラールザーデ・イスマーイール・エフェンディ Dellalzade İsmail Efendi(1797-1869)の弟子。また、非常に短い期間だが、ハンマーミーザーデ・イスマーイール・デデ・エフェンディ Hammamizade İsmail Dede Efendi(1777-1845)の教えも受けた。

そしてゼキャーイーザーデ・アフメト・ウルソイ Zekai-zade Ahmet Irsoy(1869-1943)は名前から分かるとおり、ゼキャーイー・デデの子。

音楽学者のスブヒ・エズギー Subhi Ezgi(1869-1962)、ラウフ・イェクター・ベイ Rauf Yekta Bey(1871-1935)はゼキャーイー・デデの教えを受けた。

メヴレヴィーMevleviの音楽家・作曲家のスィルスィラSilsila


この本、GoogleBooksでは「これの電子書籍はありません」と出てるし、一部のページも読めないが、以下の大学の研究情報の公開サイト(メリーランド大学のリポジトリ?)みたいな所で、全文無料でpdfで読めるようだ。素晴らしい。英文。長いなぁ…

DRUM
Digital Repository at the University of Maryland
Theses and Dissertations from UM > UM Theses and Dissertations
The Aesthetics of Motion in Musics for the Mevlana Celal ed-Din Rumi
Vicente, Victor Amaro
http://drum.lib.umd.edu/handle/1903/7198

Title: The Aesthetics of Motion in Musics for the Mevlana Celal ed-Din Rumi
Authors: Vicente, Victor Amaro
Advisors: Provine, Robert C.
Department/Program: Music
Type: Dissertation
Sponsors: Digital Repository at the University of Maryland
University of Maryland (College Park, Md.)
Keywords: Music (0413)
Religion, General (0318)
Anthropology, Cultural (0326)
Music, Mevlana Rumi, Mevlevi Sufism, Aesthetics, Ethnomusicology, Turkey
Issue Date: 4-Jun-2007
Abstract: This dissertation investigates the concept of motion as a fundamental aesthetic element in the devotional music, dance, and rituals performed in honor of the celebrated thirteenth-century Persian mystic poet and saint, the Mevlana Celal ed-Din Muhammad Rumi. The main focus of the study is threefold. First, it investigates the prevalence of the notion of movement in Islamic music and culture, specifically within the Sufi communities of Turkey, in order to arrive at a broader understanding of the relationship between music, aesthetics, and worldview. Secondly, it explores how musical performance functions as a form of devotion or religious worship by focusing on the musical repertories performed in honor of a single holy figure, the Mevlana Rumi. Finally, it provides an ethnographic account of contemporary developments in Sufi musical culture in Turkey and across the world by describing the recent activities of the Mevlana's devotees, which includes members of the Mevlevi Order of Islamic mystics as well as adherents of other Sufi brotherhoods and followers of so-called New Religions or New Age. The primary research for this study involved two short one-month field trips to Turkey and India in 2002 and 2003, respectively, and a longer one year expedition to Turkey in 2004 and 2005, which also included shorter stays in Cyprus, Syria, and Egypt. Additionally, the dissertation draws directly from critical theories advanced in the fields of ethnomusicology, cultural anthropology, and ethnochoreology and focuses on the kinesthetic parameters of music, dance, trance, and ritual as well as on broader forms of socio-cultural movement including pilgrimage, cultural tourism, and globalization. These forms of movement are analyzed in four broad categories of music used in worship, including classical Mevlevi music, music of the zikr ceremony, popular musics, and non-Turkish musics.
URI: http://hdl.handle.net/1903/7198
Appears in Collections: Music Theses and Dissertations
UM Theses and Dissertations









スィルスィラについて。

Rethinking Tariqa: What Makes Something Tariqa?(日本語)
http://www.info.sophia.ac.jp/SIAS/rep/071012rep2.html
~発表者は、中世インドにおけるチシュティー教団関係者の手による『聖者伝』などの史資料の分析から、スィルスィラおよびその基礎となるピール-ムリード関係の特質を明らかにする~


現代中東イスラーム世界・フィールド研究会
第16回研究会報告
https://sites.google.com/site/islamfield/16th
~インタビューによると、カーディリーやシャーズィリーといった、アラブ等広範な地域に広まるタリーカはズィクリを行い、預言者に連なるスィルスィラを有する~


中東TODAY: 『これから50年、世界はトルコを中心に回る』の訂正個所
http://www.tkfd.or.jp/blog/sasaki/2012/02/post_211.html
~タリーカには、シャイフがいて、このシャイフに特定の系譜(スィルスィラ)があります。またタリーカには、ダルガー(修道場)が必要です。タリーカには特定の儀式(ズィクル)があり、タリーカの信奉者はこの儀式に参加しなければなりません~

関連記事
ハンマーミーザーデ・イスマイル・デデ・エフェンディ Hammâmîzâde İsmail Dede Efendi
http://minzokuongaku822.blog122.fc2.com/blog-entry-178.html

セリム三世(セリム3世)と音楽
http://minzokuongaku822.blog122.fc2.com/blog-entry-27.html

テーマ : 民族音楽
ジャンル : 音楽

ウトリー作曲のSegahAyinの1selamの最初(小泉文夫記念資料室)

小泉文夫記念資料室
http://www.geidai.ac.jp/labs/koizumi/

所蔵音響資料(オープンテープ)
http://koizumi4.ms.geidai.ac.jp/opentape3/index.htm
のうち、Web視聴可のものに、以下のものがあった。

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視聴へのリンクがあるページ

曲名・解説タイトル: Âyin
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http://koizumi4.ms.geidai.ac.jp/opentape3/results.php?%E5%88%86%E9%A1%9E%E7%95%AA%E5%8F%B72=&%E3%82%AD%E3%83%BC%E3%83%AF%E3%83%BC%E3%83%89=&%E6%9B%B2%E5%90%8D%E3%83%BB%E8%A7%A3%E8%AA%AC%E3%82%BF%E3%82%A4%E3%83%88%E3%83%AB=%C3%82yin&%E6%9B%B2%E5%90%8D%E3%83%BB%E8%A7%A3%E8%AA%AC%E3%82%BF%E3%82%A4%E3%83%88%E3%83%AB%E3%82%88%E3%81%BF=&%E6%9B%B2%E5%90%8D%E3%83%BB%E8%A7%A3%E8%AA%AC%E3%82%BF%E3%82%A4%E3%83%88%E3%83%AB%EF%BC%9A%E5%89%AF%E9%A1%8C=&%E6%9B%B2%E5%90%8D%E3%83%BB%E8%A7%A3%E8%AA%AC%E3%82%BF%E3%82%A4%E3%83%88%E3%83%AB%E3%82%88%E3%81%BF%EF%BC%9A%E5%89%AF%E9%A1%8C=&%E4%BD%9C%E6%9B%B2%E8%80%85%E3%80%81%E4%BD%9C%E8%A9%9E%E8%80%85=&%E4%BD%9C%E6%9B%B2%E8%80%85%E3%80%81%E4%BD%9C%E8%A9%9E%E8%80%85%E3%82%88%E3%81%BF=&%E6%BC%94%E5%A5%8F%E8%80%85=&%E6%BC%94%E5%A5%8F%E8%80%85%E3%82%88%E3%81%BF=&%E8%A7%A3%E8%AA%AC%E8%80%85=&DAT%E7%95%AA%E5%8F%B7=0737-2&%E6%9B%B2%E3%83%BB%E8%A7%A3%E8%AA%AC%E9%A0%86%E7%95%AA%E5%8F%B7=&%E7%B5%B1%E5%90%88=

DAT番号: 0737-2
曲・解説順番号: 05
曲名・解説タイトル: Âyin
作曲者、作詞者: 作曲:Itrî(Buhûrî-zâde Mustafa Efendi)
演奏者: 朗誦:Halil Can?
演奏・解説時間: 02'39"
分類番号2: 56
キーワード: Turkeyトルコ、İstanbulイスタンブール(イスタンブル)、Islamイスラーム、religious music宗教音楽、神秘主義、Sufi スーフィー、Mevleviメヴレヴィー教団、segâhセギャハ(makamマカーム)、âyinアーイン、独唱(男声)
テープ標題: トルコ14 EW3098
録音年: 1964年05月
注記1: [曲順番号04~07は]28日、トルコ共和国イスタンブル、シシリ地区、パキスタン大使館書記官(文化担当)シェリフ氏宅にて採録。[曲順番号08~09は]29日、同チャパ地区、サーディ・ヤウェル・アタマン氏宅にて採録。

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その詳細解説のページ
http://koizumi4.ms.geidai.ac.jp/opentape3/detail.php?recid=15722

DAT番号: 0737-2
曲・解説順番号: 05
曲名・解説タイトル: Âyin
曲名・解説タイトルよみ: アーイン
作曲者、作詞者: 作曲:Itrî(Buhûrî-zâde Mustafa Efendi)
作曲者、作詞者よみ: サッキョク:ウトゥリー(ブフーリーザーデ・ムスタファ・エフェンディ)
演奏者: 朗誦:Halil Can?
演奏者よみ: ロウショウ:ハリル・ジャン?
注記2: 1964年05月28日、トルコ共和国イスタンブル、シシリ地区、パキスタン大使館書記官(文化担当)シェリフ氏宅にて採録。テープカードに「EW3097の続き Istanbul」「そのあとDervishの<Ayin>by Itriでおどる」とのメモ書きあり。Musiki Mecmuası誌に採録場所、採録年月日、および「Itrî’nin Âyin-i Şerif'i(Segâh)」が記載されている。[曲・解説順番号04から続けての演奏][曲・解説順番号06へ続けての演奏]
演奏・解説時間: 02'39"
分類番号: 56
キーワード: Turkeyトルコ、İstanbulイスタンブール(イスタンブル)、Islamイスラーム、religious music宗教音楽、神秘主義、Sufi スーフィー、Mevleviメヴレヴィー教団、segâhセギャハ(makamマカーム)、âyinアーイン、独唱(男声)
テープ標題: トルコ14 EW3098
録音年: 1964年05月
注記1: [曲順番号04~07は]28日、トルコ共和国イスタンブル、シシリ地区、パキスタン大使館書記官(文化担当)シェリフ氏宅にて採録。[曲順番号08~09は]29日、同チャパ地区、サーディ・ヤウェル・アタマン氏宅にて採録。

www.turkmusikisi.com
の以下のページ
Hz.Mevlânâ - Mevlevî Âyinleri
Hazırlayan : Timuçin ÇEVİKOĞLU
http://www.turkmusikisi.com/bestekarlar/mevlana_celaleddin_rumi.htm
を見た感じ、Buhûrîzâde Mustafa Efendi (Itrî)作曲のÂyinはSegâh Âyin-i Şerîfしかないようだ。

http://notaarsivleri.com/index.html

http://notaarsivleri.com/Ayinler.html
で楽譜発見。

http://notaarsivleri.com/ilahiler/ayinler/Segah/06_segah_03.png

楽譜と照合した結果、
録音はSegâh Âyin-i Şerîfの第一selamの最初の部分と思われる。
歌曲。作曲はBuhûrîzâde Mustafa Efendi (Itrî)、makamはSegâh、第一selam。UsulはDevr-i revan(14/8拍子)

改定履歴
2010/05/25
誤字修正
×Devr-i revan(14/81拍子)
○Devr-i revan(14/8拍子)

関連記事
ウトリーについて
http://minzokuongaku822.blog122.fc2.com/blog-entry-12.html

テーマ : 民族音楽
ジャンル : 音楽

Pencgâh Âyîn-i Şerîf'i

Semazen.NET
http://www.semazen.net/eng/index.php

http://www.semazen.net/eng/download_detail.php?id=4
より入手した音源
具体的にはこれ↓。
http://dosyalar.semazen.net/pencgah.zip
Mevlevî Âyînがずらっと並んでいる中の上から10番目。

解凍するとトルコ語の文字が化ける

楽譜は
http://dosyalar.semazen.net/ayinnotalar/Pencgah.zip
から。(tiffファイル)

1-Naat-・歹rif.mp3
ナート。男性の声による朗誦っぽいもの。
文字化け部分はNaat-ı Şerif?

2-pencgah Ba・Taksim Ney.mp3
文字化け部分はおそらくBaş Taksimと思われる
ネイによるタクシム。

3-pencgah 詫k Pe殲ev.mp3
文字化け部分はİlk Peşrev?

Neyzen Salih Dede作曲。
www.turkmusikisi.com/bestekarlar/mevlana_celaleddin_rumi.htmによると
Neyzen Sâlih Dede,1823生-1888没とのこと。

Usul:Devr-i Kebir(28/4拍子,6+4+4+6+4+4)

楽譜:pesre001.TIFとpesre002.TIF

第3hane→音飛びしていて後半が聞けない。後半が無くてteslimに飛んでしまう。
第4hane後、また第1haneに戻る。
その次、第2haneを飛ばして第3haneへ
第4haneの2周期目、20拍目で突然何の前触れもなしに終わり、21拍目は奏されずネイのタクシムに移行する。(第4haneの最初から数えると48拍目。第4haneの最後の8拍が演奏されず、ネイのタクシムになる。第4haneは全体で56拍。2周期分の長さ。)

1hane→teslim→
2hane→teslim→
3hane→teslim→
4hane→teslim→
1hane→teslim→
3hane→teslim→
4hane(48拍目で終わる)

09:52から突然ネイのタクシム

4-pencgah 1.selam.mp3

Usul:Devr-i Revân(14/8拍子,3+4+3+4)

5-pencgah 2.selam.mp3

Usulの始めからでは無く、5拍目から始まる(歌詞の「シーミーン~」から)
Usul:Evfer(9/4拍子)

6-pencgah 3.selam.mp3

Usul:Devr-i Kebir(28/8)→Aksak Semai(10/8)→Yürük Semai(6/8)
と変わっていく。
少し楽譜と違うところがある。後半Yürük Semaiのところ。
楽譜に無い小節が演奏されてたり。楽譜に有る小節が演奏されなかったり。

7-pencgah 4.selam.mp3

Usul:Evfer(9/4拍子)

02:07からSon Peşrevが始まる

楽譜の曲(son p001.TIF)と違い、Neyzen Yusuf PaşaのSegah Peşrevが1hane分演奏される。
テンポ速いけど、Usul:Devr-i Kebir(28/4拍子)。

03:11からSon Yürükが始まる

これは楽譜(son p002.TIF)通り。
ちなみにこの曲だけでMakamを判定するとSegahになると思う。

8-pencgah Son Taksim ud.mp3

短い。あまり長くない。

9-pencgah A殲- 枡rif.mp3
文字化け部分は Ayîn-i Şerifか?

男性の声による朗誦。

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